劇場公開日 2019年11月15日

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「ベルルスコーニは単なる“寿司のネタ”」LORO 欲望のイタリア Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ベルルスコーニは単なる“寿司のネタ”

2019年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭で、事実を描く意図はない、というテロップが出るが、それどころではない。少なくとも“イタリア政治”とは、ほとんど関係がない。
極論すれば、監督が最も描きたかったのは、ベルルスコーニを“素材”として利用して描く、現代の“スタイリッシュな酒池肉林”の世界だろう。
自分は「ベルルスコーニの映画」を期待して観たので、“茫然自失”の大失敗であった。

評価点は、ひとえに観客が何を期待し、どこを楽しむかで決まるはず。
「多数の美女を使った、エロティックでゴージャスな映像が見たい人」にとっては、「4」以上だろう。
「老いて、身の回りが寂しくなったベルルスコーニの茶化された姿を楽しみたい人」は「3」かもしれない。
一方、「実在のベルルスコーニという人物を知りたい人」には、「2」以下ではないか。

というわけで、イタリア美女をたっぷり150分間も楽しめたので、自分は謹んで「1.5」という評価点を贈らせていただく。

Imperator