「全国放映されない意味が分かりました。」LORO 欲望のイタリア タカユキさんの映画レビュー(感想・評価)
全国放映されない意味が分かりました。
イタリアの現代社会・政治が分からない、自分には難しい映画でした。そもそもの動機がクリスチャン・ベールの「チェイニー」、ゲイリー・オールドマンの「チャーチル」がとても良かったので、今度は「ベルルスコーニ」かと期待していたぶん、その落差が大きかったです。
ベルルスコーニ元首相の女性スキャンダルや数々の失言、大企業の経営者としての辣腕や黒い噂などを皮肉を込めて製作された映画と思って観てみたものの、それぞれが細切れで一部分しか映像となっていませんでした。したがって、イタリアンジョーク?や、それぞれの人間関係(いつも後ろにいた白服の細いお爺さんはだれ?)について終始置いてけぼりをされてしまいました。
しかし決して悪い映画では無いです。あのベルルスコーニの作り笑顔は夢で出てきそうなほど、不気味で雰囲気がありました。また、きれいな女性がたくさん出てきます。なので途中で諦めて、セクシー系の芸術作品として観ていました。
コメントする