劇場公開日 2019年8月10日

「ギター文化の厚さと熱さ」カーマイン・ストリート・ギター chazさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.5ギター文化の厚さと熱さ

chazさん
2019年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

狭い工房兼店内に、カメラが2台以上回ってることが信じられないくらい、人びとの表情や立ち居振る舞いが自然で柔らかい。

店のスタッフ3人が、とびきり個性的かつ魅力的な人物なんだ。
親父さんは、ロックの歴史のなかを生きてきて、ギターを自ら弾き、制作し、素材や構造、歴史まで知り尽くしている。やって来るお客を暖かく迎え、ギター談義に目尻を下げる。
ひとたび客のニーズを捉えると、ベストの解決策をさりげなく、即座に示して、真のプロフェッショナルの凄みを見せる。
相当なご高齢とお見受けするが矍鑠と働いているのは、親父さんの母上だ。
若いギター職人は、芸術の才と、鋭い感受性を窺わせるブロンド美女だ。

店の一週間が来店する客とのやりとり中心に描かれていく。
隣のビルを買い取ったという、やり手らしい若いビジネスマンの登場など、オイ本当にドキュメンタリーか?ヤラセじゃないの?と突っ込みたくなるほど出来すぎている。

文化というのは、ただ商品と金を交換するなかではうまれず、一緒の時代を生きて同じ空気を吸い、相手の顔を見て会話し、受け止める、そうした人の分厚い交流のなかからうまれ、支えられるんだなぁ、とか、こいつら、いい歳だけど熱いよなぁ、とか。
シミジミ羨ましく見入ってしまった。

ギターの音もいいし。
こんな映画、見たことなかった。
出て来る人達と、彼らが共有するみせの佇まいが、とっても、よかった。

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chaz
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