「ギターの形のケーキも三角カット」カーマイン・ストリート・ギター ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
ギターの形のケーキも三角カット
ちょっとしたライブを聴きに行った感じだった。
ニューヨークの建物の廃材を使って作られるギターは風合いだけでなく、音や響き方も違って、また、店を訪れるギタリストの奏でるスタイルも音も異なり、これ程、千差万別なんだと改めて思う。
おまけに、ジム・ジャームッシュまで登場して、なんか得した気分にもなった。
最近は、日本人の日本人による日本人礼賛番組が多いように思うが、世界のあちこちにも、こうした手仕事を大切にして、リサイクルを通して、作品に魂だけではなく、歴史も刻み、沢山の人を魅了する職人がいることは、もっと多くの人に知ってもらえたらなと思った。
リックが、廃材の傷は、人が顔に刻んだシワと同じなんだと言う。
リックのギタリストに向けたメッセージは、時には詩のようでもあり、場合によっては哲学のようでもあり、そして、寄り添う言葉となって心に響いていく。
シンディへの気遣いも、シンディのリックに対する感謝にも、何か胸が熱くなる想いだった。
そして、ギターの形のシンディ5周年記念ケーキも、結局は三角にカットしちゃうのかと思って、少し笑わせてもらった。
なんかステキなドキュメンタリー映画だった。
因みに、インスタでカーマインストリートギターズに行くと、ちょっとだけギタリストの演奏シーンがあります。また、シネマカリテに展示してあるギターもちゃんとアップされてました。
是非、チェックを!
コメントする