「救いの手」虐待の証明 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
救いの手
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酒を呑むと虐待する母親から離れて施設で育った女性が、近所で見かける虐待を受けているであろう少女に情けをかける様になる話。
以前レイプ未遂の被害にあい相手を刺して前科のある主人公。
洗車、マッサージ、トリマーと掛け持ちでマジメに働き、気にかけてくれる刑事の彼氏もいるがやさぐれ気味。
ある日彼氏と口論になり家を飛び出すと、全身痣だらけで震える少女を見かけたことから話が展開していく。
子供の虐待事件は実際にもニュースで見るし、実際にあった虐待事件を元にした物語とのことだけど、ホントに何でこんなことをするのか、なんでこんなことが出来るのかと憤りと悲しさで胸が打ち拉がれる想いがする。
不器用ながら少女に接する主人公の少女に対する想いと覚悟や、虐待に対する思い、自身に対する思い、母親に対する思い等がが良く描かれていてとても響く。
かなり重くキツイ話ではあるけれど、必要以上に虐待の描写を見せて暗さや悲惨さを強調したり、テンポを乱したりすることがなく、しっかりとしたストーリーをみせていて受け止め易かったし、サスペンスフルで非常に良かった。
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