劇場公開日 2019年11月22日

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テルアビブ・オン・ファイアのレビュー・感想・評価

全54件中、41~54件目を表示

3.5クスッと笑ってください

2019年12月2日
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鑑賞方法:映画館

新宿の小さな映画館で観賞。めったに見ることのない国の映画なのでとても楽しみにしていました。パレスチナとイスラエルの関係を皮肉ったやりとりなど面白かったのですが 後方のオバサンたちが大声でゲラゲラ笑うのがとても気になってイライラしどうしでした。隣の男性も明らかイライラ。 終了後に近くの年配の女性も迷惑だともらしていました『自分は言ってる皮肉を理解してるってことを回りに見せたいのよ きっと』と。 なるほどね。爆笑する映画じゃないので どうぞクスッと笑ってくださいね

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シネマニア

4.0民族間の対立も笑い飛ばす

2019年12月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

 劇中劇であるテレビドラマのタイトルがそのまま映画のタイトルになっている。この構造自体はとてもわかりやすい。これは喜劇にとって重要な点で、わかりにくい映画には誰も笑えない。
 しかし主人公サラームの立ち位置は複雑だ。エルサレムに住むパレスチナ人だが、ヘブライ語が話せることを買われて、テレビドラマの脚本の補助係としてパレスチナ自治区にある撮影所に通うことになる。当然ながら途中にあるイスラエル軍の検問所を通らねばならない。
 テレビドラマは作成と同時進行で放映中で、イスラエル人にもパレスチナ人にも人気である。タイトルからはテルアビブが様々な対立で火がついているのか、それとも他の意味で盛り上がっているのか、あるいはその両方だと思われる。場所柄、人種と民族と国家間の火種が常にくすぶっている一方で、人間と文化の交流もあり、ドラマ性には事欠かない。
 物語は割と日常的に落ち着いて推移し、ド素人のサラームが脚本を書く羽目になると、検問所の責任者アッシが脚本に関与してきて、しかもそれが意外に才能があって、サラームのチャンスを増大する。
 放映中のドラマの脚本を製作者の都合でどんどん変えるなんてないと思っていたが、そういえば日本のドラマ「黒い十人の女」でも、劇中劇のドラマの筋書きをどんどん変えていた。撮影しながら変更することは結構あることなのかもしれない。
 本作品では、人々がそれぞれの勝手な思惑を主張して、撮影の現場でなんとか形にしていくが、そのドタバタぶりが面白い。ドラマを取り巻く条件が複雑すぎて、声を上げて笑うというほどではないが、映画全体が滑稽でおかしみに満ちている。人間は占領下にいても、自由を制限されていても、人間は力強く面白く生きていくものだ。民族の対立をそんな世界観で笑い飛ばすような豪快な作品である。ケッサクだ。

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耶馬英彦

4.0こんなにおおっぴらにパレスチナ情勢を笑い飛ばすなんて!

2019年12月1日
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鑑賞方法:映画館

イスラエル映画というと、お決まりの様に緊迫した民族間の確執を想像していたが、不謹慎じゃないのか?ってくらいに情勢を笑い飛ばすコメディで温度差に驚いた。

実際に主人公サラーム役の彼は、パラダイスナウという作品で自爆攻撃と自分の将来で思い悩む若者を演じていたが、今回はお気楽でマイペースな今どきの若者で社会情勢も何処吹く風、やもすると平和な国日本の若者も真っ青かもしれない。
その間の抜けた雰囲気と民族間の確執のコントラストが、実にいい具合に笑いを作り出していた。
主軸となるドラマ「テルアビブオンファイア」の大げさなタイトルバック音楽もコントラストとなり、笑いを誘う。
日本で言うと大河ドラマあたりの位置付けなのかもしれないが、背景が写真だったり内容がご都合主義で、実際昼ドラぐらいのクオリティにしか見えないのもいい。

パレスチナ情勢、イスラム教徒やユダヤ教徒の知識があれば、さらに笑えるかもしれないと思いながら、改めてイスラエル料理への関心を深めるべく、エキストラバージンオリーブオイルがたっぷりとかけられたフムスを食べたくなったのは説明するまでもない。

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パプリカ

4.0時代背景に興味を持っている中東が舞台ということで公開を楽しみに...

2019年11月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

時代背景に興味を持っている中東が舞台ということで公開を楽しみにしていた作品
興味を持っているだけで、宗教問題や
民族問題に詳しくはないので内容を
理解できるかちょっと不安もあったんですが全く問題無く鑑賞できました。

舞台は第三次中東戦争の直前。
メロドラマの制作現場を中心に
制作側の人間と俳優さん、
そしてある第三者が絡みながらの
ストーリー展開なんですが
この絡みがなかなか面白いんです
あるセリフを巡り民族問題を
浮き彫りにしたり、ドラマとは全く
関係のないところで時代背景や地域問題が出てきたり、そのセリフが発せられたことで思わぬ出会いを生んだり。

そして魅力的なのが出演者の皆さん
というかキャラクターかな。
主人公はなんだか頼りない感じなんですが憎めないし、ある影響力を持った人も
外に居るときと家に入ってからは
なんだか様子が違うし
それぞれのキャラが立っているけど
ケンカすることはないし
最後の最後まで見所があり
劇中劇ならではの面白さが随所に
ちりばめられていてサクッと1時間37分を楽しめちゃいました
「爆発的」

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とみまる

2.5主人公の

2019年11月25日
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おっとりとした性格が、最後まで続く
ここ本当に好き!!

これで仕事が成り立つのか???
と、勤勉な人は怒りだすかも。

でも自分は最後まで観ちゃいました!
馬鹿げたシナリオは日本のテレビ並み

他の方が言われたように、好き嫌いは
観た方により分かれますね〜

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moviesmusicmyl1

4.0どっちがどっちか混乱する程、近い

2019年11月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

私達が思うほどテルアビブは怖くなくて、リゾート地でもある。でも、コンクリートのガサガサした壁はベルリンの壁みたいだし、砂埃はアラビアのロレンスみたいで…。
アラブとユダヤの文化も人々の顔も言葉も食べ物の好みも、全部混ざり合って、素敵な混沌状態なのに、人工的な検問所。そんなの誰でも逃げ出したいし、無くしたいと思うよ~!
サラーム役の俳優が、繊細なお芝居でとても良かった。

追記
海外の映画でいつも興味深いのは、キッチンやリビングの場面です。今回もそうで、冷蔵庫本体にソーダストリームがくっついてる?!すごい!勿論、おうちキレイ。
今の邦画で悲しいというか気持ち悪いのは、家や部屋の中、特に台所があまりにゴチャゴチャで美しくないことです。そういう形でしか生活感が表現できないということなんでしょうか。

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talisman

3.0置いてきぼり

2019年11月25日
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鑑賞方法:映画館

映画館では笑いが起こっていた。
クソ真面目な顔をしながら、滑稽なシチュエーションに対処する男たち。メロドラマが大好きな女たち。ちょっとした台詞の面白さ。
そんなところだろうか?

だが自分には、さして面白くもなく、“置いてきぼり”状態で、居眠りを繰り返す体たらくであった。
“笑撃の結末”に一縷の望みをかけたが、ガッカリであった。

そもそも、「東エルサレム」に住む「ヘブライ語」に堪能な「パレスチナ人(サラム)」が、「イスラエル軍」の検問を越えて、「パレスチナ自治区」のラマッラーにある撮影所に通っており、一方、検問所主任の「イスラエル軍人(アッシ)」とその家族が、その「パレスチナ人制作」のメロドラマを楽しんでいるという、ややこしい状況を知らずに観てしまったのも敗因だ。

結末を巡って、「パレスチナ人制作チーム」の主張は分かる。
しかし、「イスラエル軍人」が、なぜその結末を強制するのか、自分には観ているときは全く理解できなかった。
本サイトの映画ニュースを見ると、どうやら「オスロ合意」(1993年)という「非現実的な要求」を象徴しているらしい。

かの地の複雑な状況が分かって、勉強になった。
だが、コメディとはいえ、かなり“知的な笑い”が要求される映画であると思う。

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Imperator

2.5「爆発的」

2019年11月24日
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楽しい

1967年第三次中東戦争の3ヵ月前のパレスチナ人女性スパイとイスラエル軍将軍の恋愛を描いたTVドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の脚本を巡るコメディ。

叔父がプロデューサーを務める超人気TVドラマの雑用兼ヘブライ語原語指導をしているエルサレム在住の主人公が、撮影所に向かう途中のイスラエルの検問所で同番組の脚本家だと偽ってしまったことから、検問所の司令官にあれこれと口を出されることになっていくストーリー。

わかったような口をきくけれど、脚本を書いた経験のない主人公は検問所司令官にアドバイスを貰う体でほぼ丸投げ。
更には様々な人から口を出されて話はグチャグチャになっていく展開。
正直あまり面白そうなドラマじゃないけどねw

情けない主人公が何とかドラマのストーリーを丸く収めようと周囲の「圧力」に翻弄されながら奮闘していくところに、恋愛要素もちょっと加わって、爆笑させてくれる様なものはないけれどなかなか面白かった。

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Bacchus

4.0予想以上に面白い!

2019年11月23日
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鑑賞方法:映画館

作品のストーリーが頭に入ってない状態で鑑賞しましたが、始まって予告編で何度も観たことあるシーンを観てストーリーがすっと入ってきました。
中盤からたくさん笑わせてもらいました。主人公と一緒にいろいろどうしたらいいか考えていました。
ラストは予想以上の結末でまた大笑いでした。

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かん

4.0よく出来たシナリオ

2019年11月23日
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鑑賞方法:映画館

ああ言えばこう言う、あっちをたてればこっちがたたず…コメデイとして良く出来てた。オチも面白かった。

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ドラゴンミズホ

5.0最高に面白い作品でした

2019年11月23日
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シナリオが最高です。
最初から最後まで全く飽きないで観れました。
シリアスな世界観でコメディは難しいどう思いましたが想定を超えて笑えました。
ラストの意外性も満点です。
是非早めにご覧下さい。

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Yoji

3.0パレスチナとイスラエルのドラマだってさ。

2019年11月12日
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鑑賞方法:試写会

笑える

難しい

これはなかなか独特な映画。
好き嫌いがはっきりと分かれそう…。

確かに、対立も戦争もない娯楽映画だけど、笑えるかと言ったら笑えない…。

これは、パレスチナとイスラエルの情勢をきちんと知ってから観ると面白かったかもしれない。

でも、周りの人はガハガハ笑っていたから、そう思うのは私だけなのかもしれないけど…。

映画の後にトークイベントがあったので、宗教上の問題や国と国との対立について色々と話が聞けて良かった。
これが無かったら、半分くらいしか理解できてなかったかも…。

ユダヤ人系のパレスチナの人々は、イスラエルの人と交流する機会もなく、結婚するなんて話になったら、ニュースになってしまうほどの出来事みたい。

なるほど、そのくらい微妙な関係にある国同士だったのか!
この解説で、イマイチ理解できなかった検問でのやり取りが分かって良かったです!

日本には陸と陸の間に国境がないから、なかなか検問という制度を理解するのが難しいけれど、映画の中に出てくる検問でのやり取りは、結構重要な部分であったのは事実。

娯楽系のドラマもなかなか自由が効かない中、検問所のイスラエル軍のアッシが、ドラマの脚本をやいのやいの口出しするのが鬱陶しかったけれど…。
彼の口出しで脚本が一体どんな結末を迎えるのか最後まで分からないのが面白い。

最終的に若者の描いた結末は、国と国との境界を超えた、見事人々に笑いを届ける結末となっていました。

映画の中に出てくる「フムス」という食べ物がとても気になりました。
これは、ひよこ豆を茹でてペースト状にした食べ物だそうで、日本で言えばラーメンと同じ類のものみたいで、作り方やトッピングにこだわりを持つイスラエル人が多いのだとか。
パレスチナの人々は、これがなかなか食べられないので、検問を通ることがあったら、必ず食べるという、人々にとってかなり根強い人気のある料理だそうです
(//∇//)

東京にもいくつかお店があるみたいなので、機会があれば行ってみたいです(^^)

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ガーコ

4.0おもわぬ傑作

2019年10月2日
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鑑賞方法:試写会

インディ映画をこまめに観ていると、思わぬ拾い物がある。これはそんな一本。いや、傑作の部類に入れてもよい作品だ。おそらくシネマライズが残っていれば8週間くらいは興行をうてるクオリティだ。ダメ青年が叔父さんのコネで、ソープドラマのシナリオ手伝いを始める。そのテレビドラマはイスラエルとパレスチナにまたがる世紀の恋愛(スパイ)ドラマというシュールな設定。ともあれ、ヒューマントラスト渋谷やシネマカリテが公開劇場ということで、作品のビジネス的なレベル感はお判りだろう。今年もそんな単館アート系レベルの作品も多数観てきたが、やはり作品の質もそんなレベルでがっかりするケースが多かった。しかし、本作は「観て損はしない。いや逆に今年必見の単館系作品の一本」と自信を持って断言できる。面白いよ!

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t2law

5.0強い意志を感じる見事な知的コメディー

2018年10月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

31st TIFF コンペティション

イスラエルとパレスチナの問題を強く感じさせつつも、非常に笑ってしまうという、何とも機知に富んだ素晴らしい作品。
当事者でなければ知り得ない細かな事柄も描かれているけれども、多少の知識があれば十分楽しめるし、むしろ楽しみながら勉強にもなる。もちろん知識と比例して面白みが広がることは間違いない。
社会風刺であり、メッセージであり、娯楽という見事な映画。複雑で終わることのない現在進行形の国際問題が、どんなドキュメンタリーやニュースよりも、強く心に響いてくるような気がした。
最後の最後まで大笑いしたけれど、エンドクレジット時には不思議と涙ぐんでしまった。別に普通に文字の羅列だったけど…あの楽しくも哀しみの戦慄を帯びた音楽が涙を誘ったような気がする。まさにこの映画を象徴しているような曲だった。
音楽も映画を分かりやすくしていたし、非常に話を盛り上げていたし、とにかく凄いの一言、凄いというか本当に面白い!

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SH