ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛をのレビュー・感想・評価
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おまわりさんこいつです
主人公のやってることがほぼ犯罪で…楽しく見るのは難しい。寝てるところに不法侵入されて目の前に下着を持った不審者がいたらトラウマものだろ… さらに、ブラ売りに来た男性の前で若い子が下着を付け替えたりするか?そういうリアリティのなさにげんなりしてしまった。 アゼルバイジャンの素朴な街並みと美しい自然は良い。そして犬が可愛い。
民家の中を通る列車
どうして民家の中を走るのか。もしかして鉄道が敷かれた後に住民が集まってきたのではないだろうか?などと、線路を挟んで洗濯物を干す人々、線路の中でテーブルを囲む人々、不思議な田舎町の光景に目を奪われた。 メインはブラだけど、定年退職する前から列車に引っかかったシーツやボールなどを住民達に返していたヌルラン。家から男が出てくるとすぐ退散。女性がいたら、とにかくブラ装着してもらうという、シンデレラのガラスの靴の持ち主を探すかのように一軒一軒訪ねて廻る。女性はみんな青いブラを欲しがる・・・ついにブラ売りのおじさんと化したヌルラン。 高価で貴重なブラというほどではないけど、みんな欲しがるブラ。中にはヌルランを誘惑しようとした未亡人もいたり、スタイルを気にする女性もいたり、初めてのブラに憧れるティーネイジャーもいたりと多種多様。電車が来るとき笛吹く少年とともに作戦を練ったり、最終手段として検診レントゲン車を使用?!blah-blah-blah 終盤はちょっとした恐怖映像もあるけど、ラストでは幸せ気分に浸れる。やっぱりブラとパンティはお揃いじゃなきゃ・・・ちなみにレッド・ツェッペリンの曲はかかりません!
21世紀のジャック・タチ映画
登場人物の声が一切出ない映画は、チャップリンのサイレント映画などで観慣れているが、本作はそれとはまたちょっと違い、セリフ字幕すら排除しているのがポイント。 「このシーンはどういう意味だろうか?」と考えるシーンもあるものの、格段難しいわけではないので、比較的すんなり入り込める。 何よりも主人公の鉄道運転士ヌルランがいい。孤独で哀愁漂うあの表情だけで全部持って行ってしまう。かなりやり過ぎな行動を取るも憎めないのは、演じるミキ・マノイロヴィッチのキャラクターが立っていたからだろう。 あらすじ展開といい、ラストのオチといい、ジャック・タチ作品を連想したのは自分だけではないはず。
お前かー
「ブラの持ち主を探す」「セリフなし」という飛び道具を二つ仕込んだのが良かったのかは難しいところ。艶笑譚でほんわかテイストを予想していたが、もっとシュールなコメディだが、結構ハードな展開もあり。まあでも普通に考えたら「おまわりさーん、コイツです!」になるよね。 特典映像で撮影日誌がついていましたが、中々に大変だったのがわかります。
ドイツとアゼルバイジャンの合作?ところで?
〜ところで、アゼルバイジャンてどこやねん(=´∀`)人(´∀`=)? ウチは意外に?ロードムービー的なのが好きだ。 わたしに逢うまでの1600キロ/星の旅人たち/ストレイトストーリーetc で? こちらは?広義で言えばロードムービーになると思う。いや、ならないよね!? 90分、まさかのセリフ無し。(*無音映画では無い) アゼルバイジャン?田舎の風景に独特のゆっくりとした時間が流れる。 (だから、アゼルバイジャンてどこやねん!) セリフ無しの映画(BGMもほぼ無い)だからこそ、意外に目を離せない度】☆⑤ 中盤から後半にかけての、なんぢゃコラ!度】☆③〜④ 水洗トイレもシャワーもWi-Fiも無いであろう地域で暮らす事は、ウチには出来ないけど? でも?三日とかならアゼルバイジャンも良いかな?とは思った(アゼルバイジャンてどこやねん)。 ーーーーー 自分探しの旅か!? いや、中盤から後半に掛けて、なんぢゃコラ!な展開に! 全然ロードムービーちゃうやん。 指輪物語?ただ、指輪を返したかっただけ? 何かしらの、浪漫を追いかけるだけの数日?数週間?の物語。 見ながら飲みたいビバレッジ】 ぬるいビールをちびちびと 不思議な映画だったな。。。
【元ジョージア鉄道運転士、ブラの持ち主を無言で捜し歩く現代の寓話。】
ーミキ・マノイロヴィッチ出演とあるので、”バルカンミュージック炸裂か!”と思いきや、セリフが全然出てこないので、慌てて”アキ鑑賞スタイル”に変更し、対応する。監督はファイト・ヘルマーだけど・・。- ・「鉄道運転士の花束」に似たようなタイプの映画かなあ、と序盤観ていて感じたが、見事に違いました・・。 ー定年間際の鉄道運転士が運転する列車は人々が生活する空間を通って運行する。列車が来ると少年が”犬小屋”から飛び出して来て、”線路”でお茶を飲んだり、賭け事をしたり、洗濯物を干す人々に”列車が来るよ!列車が来るよ!(私の想像。だって、セリフがないんだもの)と笛を吹いて知らせる仕組みが面白い。ー ・鉄道運転士は列車の窓に貼り付いたシーツなどを、勤務後線路沿いに住む人々に届けるが、”大切なある日”青いブラジャーが引っ掛かっていた・・。 ーここから、彼がブラジャーを持ち主に届けようとする姿が面白い。明らかに”サイズが違う”女性達との遣り取り・・。届けるモノがブラジャーだから、邪見にされたり・・。命の危険にあったり・・。- <独り身の寂しさを漂わせつつ、懸命にブラジャーを持ち主に届けようとする人の良い、元鉄道運転士の姿をコミカル要素を絶妙に塗して描いた無セリフ作品。面白き哉。>
下着の話ではありません!
下着マニアとしては外せない作品と思い、急遽鑑賞決定✨ だがしかし、下着の話と言うことでは決して無く、不死身の変態色ボケ爺さんが覗き、不法侵入、経歴詐称を経て、挙句の果てには誘拐犯にまでなってしまうというエキセントリックな台詞なし映画。 女性の見栄やあり得ない設定の数々には苦笑させられる。でもなんでだろ、最後にはほっこりしてしまってた(*´ω`*) エンドロールには「Stuntman」の文字があったけど、スタントが必要なシーンなんてあったっけ?? 電車の管制塔(←って正しいのかな?)の女性がトリンドルちゃんにしか見えなかった。
(どう?見て!どうみたってこれ、私のでしょ!)
あるとき、青いブラが列車に引っかかった。運転手であるオッサンは、まるで硝子の靴にあうシンデレラを探すように、ブラの持ち主を探す。このオッサン、恋もし、結婚の浮いた話も持ち上がるようだが、ほんとうは若いという設定のか? なんにせよ、音はあるが台詞はほぼないから、登場人物のややオーバーアクションの演技からこちらが想像するしかない。 訪ねる先の女は皆、恥じらいもなく自分の胸に当て、これは私のだと言わんばかりの顔で主張する。女たちが、サイズ違いでもあれほどブラを欲しがるのは、ブラが高価なのだろう。 さて、いろいろと策を講じるが、手立てなし。漫画的な展開。郷愁をそそる音楽。牧歌的は風景。 こちらはいつの間にか恥ずかしげも消えて、オッサンと小僧の奮闘を見守りながら、最後には、ああそこか!と、そういうフラグだったか!となんだかほっこりして幕が下りる。 この映画、やはり台詞なしっていうのが、良いのかもしれない。
シンデレラを探せ!
シンデレラの物語は“足”だが、なにせ、こちらは“乳房”である。 おのずと、色気と滑稽な可笑しさとが、“ない交ぜ”になったコメディーにならざるを得ない。 ベリーダンス(?)を踊り出す女には笑ってしまった。 「バクー行きの列車」とのことだが、カスピ海沿いの都市というよりは、峨々たる荒涼とした自然が目に付いた。 全編台詞なし、ということで不安があったが、杞憂であった。 最後も、伏線がすべて回収されて、さわやかに終わる。 ストーリーも“乳房”も、すべて楽しませてもらった。
全編セリフなしとは
試写にて観賞。全編セリフなしとはどういうことかと思っていたが、サイレントな訳ではないので笑い声とかは普通にあった。セリフに頼らない分「音」にこだわったという描き方は面白かったが、やはり内容が伝わりきらなかったり無理な部分は生じていた。
文字通りの内容にまさかの感動
31st TIFF コンペティション 文字通りのストーリーに辟易─、しかも台詞がほとんど無い…。コメディーベースの映画なので、多少の違和感も気にならなかったけれど、オーバーアクションのためにあまり笑えないところも多かった気がする。言葉がない分、鈍り手振りが激しくなるのは致し方がないのだけれど… 時々差し込まれるアゼルバイジャンの風景画がすごく魅力的。展開も画質も荒々しいため、その美しさが際立つ。 ワールドワイドな俳優陣を見るだけでも価値ある映画。ぶっちゃけ、TIFF上映後のQ&Aセッションに登場した女優陣を見ているだけで満足したり─ 作品の制作中はトラブル多発で完成までずいぶん苦労したそうだ。出来上がったのが奇跡とまで言っていて、しかも制作の様子を記録していた映像がドキュメンタリーとしてアムステルダムのドキュメンタリー映画祭にノミネートされたという。そちらの方も気になるし、ぜひとも日本でも公開してほしいところ。そして本劇映画とセットで上映されることを強く望みたい。 最初は、これはナンセンスコメディーだと思いながら見ていたものが、まさかのメッセージ性を帯びた感動的なエンディングを迎えるとは全く予想していなかっただけに、斬新な映画だと思った。
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