氷の季節のレビュー・感想・評価
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幸せとはお金や裕福な暮らしではない
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物語が進むにつれ目線が下へさがっていくような感覚になりました、何故かというと重い内容なので鑑賞していると登場する父親の心理状態が移ってしまう、終始スクリーンに見入っていた19世紀をモデルに音楽や他の部分をリサーチし完成させた作品だと監督が話されていました.
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完璧な冷たさの表現美
31st TIFF コンペティション
自分にとって馴染みの薄い19世紀のデンマークの話であったけれど、その表現しているところは強烈に伝わってくる作品だった。
貧しさから抜け出すためのエゴが、見ていて何とも辛いところではあったけれど、そこから生まれる数々のドラマには興味が尽きることがなかった。
物語も画面も、フィドル(?)の旋律とともに、終始暗く冷たい雰囲気だったけれども、それらは必ずしも見ていて苦痛というものではなく、むしろ画面全体に絵画的な美しさを感じるほどに見事な完成度だったように思う。
もう完全にヒールのような役どころの主人公には容易に共感できないけれども、いつの間にか彼とともにある自分がいた。
予想以上に引き込まれた映画だった。
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