劇場公開日 2019年6月22日

  • 予告編を見る

「自分の身にいつ起こるとも限らない…。」アマンダと僕 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分の身にいつ起こるとも限らない…。

2019年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

幸せ

萌える

いってらっしゃいと、普通に別れたその日が永遠の別れの日となる…。

家族の突然の死…。

そんな、あまりに突然の出来事に、いざ自分がそんな事件にま見込まれたら、どうするだろうと考えてしまいました。

7歳という幼い年で母親を失った娘。

24歳の立派な大人だけど、頼りない子供のような叔父。

大切な家族を失った現実に2人が、どうやってこの現実を乗り越えていくのかを描いた映画。

自分もこの男のように、頼りない大人だから、いざ大切な人が突然死んでしまったら、耐えられるかどうか…。

彼を自分自身に置き換えて、観てしまった自分がいました。

7歳のアマンダは、悲しみを感じながらも、今ある現実を受け入れようと小さいながらに頑張っている。

対する僕は、アマンダに気を遣いつつも、なかなか現実を受け入れられず、右往左往で不安定。

そのアンバランスな関係が、逆に互いを助け合い、支えあいながら生きていけてる感じがしました。

大切な家族を失ったもの同士、心の傷を癒し合いながら、生きる姿がとてもリアル。

よくある、頑張ろうぜ!

あかるくふるまって、この悲しみを乗り越えようぜ!

みたいな、無理やり心を奮い立たせようとする感じがないところが良いです。

自然に、あるがままの今を受け入れ、時の歳月に身を委ねるというような、悲しみの乗り越え方が、素晴らしく良かったです。

全てを諦めることも何か違うけど、全てを受け入れることも違う…。

今ある心の状態を受け入れ、素直に生きることが、大切なのだと思いました。

頑張らずに、悲しい時は泣いて、歳月を待つことも、悲しみを乗り越えるには必要なこと。

7歳のアマンダから、予想以上にたくさんのことを学ばせてもらいました。

子供は大人以上に、強くてたくましくて、素直だってことを教えてもらいました。

ありがとうございました(^^)

ガーコ