「壊れかけの…」アマンダと僕 ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
壊れかけの…
東京国際映画祭グランプリ受賞作ということで鑑賞。
テロで姉を亡くしたデヴィッドとその姪っ子アマンダの物語。
いきなり迎えるサンドリーヌの死。それまではいたって幸せな日常であったのに、いきなりデヴィッド、アマンダの生活は変わってしまう。まだ幼いアマンダにどう接していいのかもわからないデヴィッド、レナとの関係も上手くいかなくなり、見ていてとても切ない… でもアマンダとデヴィッドは互いに支え合って新たな日常を模索してゆく。その描写が美しく繊細でうるっとくる。二人で自転車を漕ぐシーン、窓に向かって手を振るアマンダとか全てが素敵。
フランスの街並みも美しく、変に重々しさが無いのが個人的には好感が持てる。日常を丁寧に描いてちょっとした幸せを画として表現するのにミカエル・アース監督は長けているのだろう。
彼の今後の作品にも注目したい。
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