月極オトコトモダチのレビュー・感想・評価
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意外性がない
主人公がLGBTの気があるという事が分かるシーンで観客はあっと驚かされないとならないと思うのだが、あそうなんだという印象にしかならない。寝込みにキスしようとして分かるというのも芸がない。
その前のシーンで男と寝ちゃうとかあればいいのかなと思ったかな。ルームメイトとの関係性に謎をかけといた方がという気もする。男も男で自分の気持ちを言わないからさっぱり話が前に進んでいかない。それで第三者の同僚を使ってどうにか関係を動かそうとするんだけど、自然に動いちゃうように組まれた強さには遠く及ばない。
男の事も女の事も好きになっちゃいましたというような事はありえる話なんだろうけど、優先順位がどちらにあってというのが明確でない所が共感しづらい。
言葉は受け手によって受け取り方が変わる、と格言めいているが、受け手の感想は変わっても受け取り方はなるべくバラつかないようにするのが映画の語りではないのだろうか。
あ。捺した。
続いて接吻。このラストだけで⭐️⭐️⭐️やん!
人には言えない事を友達に明かす。それ、同性の場合、互いへの共感を強めるヤツね。
男女間の暴露合戦は、相手への愛情の深さを自覚させるか、愛想を尽かさせるかの何れか。
レンタル君が君に惚れ惚れなのに気づかんのか?って、男目線では不思議なんですが。
いずれにしても良かった!確かに、moosiclab2018のグランプリ、主演男女、音楽の四冠にも納得。特に徳永エリさん、良かったー!
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9/23追記
海に向かって喚くところが良かった。二人して交互に。ちょっと聞き取りにくかったけど、豊胸ナンタラは判った。
他人には絶対に知られたくない事。恋愛に背を向けるために開き直ってみる、か....イヤ、それ逆効果だから。と言うか、効果的だから、って言った方が良いか。間違いなく、あの瞬間、レンタル君のハートは自由落下よりもはるかに早いスピードで落ち始めました。レント相手に向かって真っ逆さまに。何よ、そのゲロの仕方と内容。可愛い。「言葉をうまく使えない」とか、更に煽る煽る。そうか、これが「惚れちまうやろ!」なんか。判りやす。
ラスト。草太は那沙の手の甲に捺印します。あれ、さっき見たアイネクライネナハトムジークも手の甲だったよ、ってのは置いといて。不器用なんだね、レンタル友達なんてのをやってる割には、草太って子も。
「俺たち付き合ってみる?」
「絶対いや。いや。」
更に不器用なw 友達で良いでしょ。友達にプロポーズしちゃいけないって法もないし。そもそも、付き合う、って何なの、ってのもあるし。
おふたりさん、おっしあわせにーーーー!
編集長(映画監督でもある山田佳奈さん!)の命令で、「連れ込み」に挑む前の、那沙のシュミレーション独り芝居が傑作でした。あのシーンで徳永えりさんが大好きになった。
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