家族のレシピのレビュー・感想・評価
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父が急死してしまい、父と母が出逢い、10歳になるまで生まれ育ったシ...
父が急死してしまい、父と母が出逢い、10歳になるまで生まれ育ったシンガポールへ。
戦時中の記憶から祖母と母との断絶と悲しい記憶をおいしい料理と共に埋めて癒していくストーリー。
美味しそうなシンガポール料理の映像に心奪われ、気分が踊る。斎藤工のほんとに美味しそうな表情がすごく良い。
想像してたよりかなり良かった。なぜか清々しい気分にもなれる良作です。
心温かになる
地元で上映されなくて隣県まで斎藤工さん観たさに行ったけれど、最終回の劇場は自分の貸切状態で、心ゆくまで映画に没頭できた。
主人公と共に、切れていた家族のつながりを再構築できた安堵感や、戦争の歴史はいつまでも人の心に痛みをもたらし、愛する子でさえも許せなくなるほど根深い傷を負わせるものだということを知らされ、あらためて平和の大切さを考える深い内容だった。
でも登場人物は皆個性豊かで、それぞれが生き生きと描かれ、こういう人居そうと思わせられた。
松田聖子さんのキャスティングはどうなのと最初は思ったけれど、悪目立ちせずすんなり溶け込んでいた。だけど最後に出てきたのはアリなのか?とも。
観終わって心ほんのり優しくなる良い映画でした。
セリフが文語調。これでは俳優がかわいそうです。
この惨めな映画の出来ばえは、いったい誰の失敗のせいなのでしょうか。
斎藤工も松田聖子も、与えられたセリフを必死に口にしてはいるのですが、もともとのセリフ自体が翻訳直訳調、文語調で、セリフを自然に語るには固過ぎるのですよ。
シンガポール人の喜怒哀楽の表現方法を日本人が知るためのテキスト、という以上の価値が見いだせず。
何十年も持続し続けていた恨みや怒りが、たった一杯のスープでニコニコ顔になるなんて、そういうことがありえるとは普通には思えません。
その奇跡が、もしも、仮に起きたのだとしたら、観客を心の底から納得させられるだけの仕掛けや映画人としての腕前が必要だと思われますが、残念なことに納得感がまるでナシ。
バクテーは旨いのだろうけど、それを超える美味さの表現も観衆には届かずじまい。
日仏星3カ国共同制作とやらですが、船頭多くして……というパターンの、一つの典型的な失敗作品なのだろうなと、寂しく感じたのでした。
家族の味。
亡き母の残したバクテーの味を求めて母の実家であるシンガポールに行く。
母の弟と、祖母に会うがなかなか祖母には受け入れてもらえず悩む。
母のレシピをもとにバクテーを食べてもらうことで祖母との対面を許される。
レシピを通し絆ができてこれからの人生、家族の味としてお店に出される。
フードブロガーとして松田聖子が出てくるがハラハラドキドキで。
まあ。無難に演じていたので安心。
バクテーが美味しそう。どんな味。なのかな。
シンガポールとの合作
日本で父親(伊原剛志)とラーメン店をやっていた主人公(斎藤工)だが、父が急死、遺品から、今は亡きシンガポール人の母親の日記を見つける。
シンガポールに行って母の弟と会い、父と母のなれそめや、祖母との関係などの話を聞くことに。
シンガポール料理が多数登場、好きな人にはたまらない。
斎藤工
こんなイケメンなラーメン屋さんいないよ~💦
と、思うほどイケメンですw
伊原剛志と別所哲也の兄弟はピッタリ👍
松田聖子さんがいい雰囲気で良い演技でした😃
ちょっと意外でした。
何でも出来る人なんですね✨
みんな良い人でした☺
高崎観音、とても懐かしいです。
群馬最高✌
国境を越えた家族愛と、辛い歴史
父の死をきっかけに、国際結婚した母の祖国
シンガポールに、思い出の味を訪ねる物語。
最終的に、斎藤工が作ったバクターラーメンを食べて、頑なだった祖母と打ち解けて、うるっときます。
ただ、全体的に、サラッと展開していきます。
夜中に頑なな祖母のところに押しかけ、感情をぶつけるシーンは、流石に乱暴過ぎて、残念。
もっと、主人公を丁寧に描いて欲しかったな。
シンガポールから松田聖子がやって来て、意味ありげなラストは、余計かな。
国際結婚の悲劇
日本式ラーメンの素晴らしさを伝える作品と思っていましたが、日本人とシンガポール人との国際結婚による悲劇を描いた作品となっていました。料理の素晴らしさはもとより、シンガポールの街並みがとても素敵で一度行ってみたくなるシーンが多々ありとてもよかったです。
親子の繋がりを2国の国民食と上手くマッチングさせて描く
肉骨茶の作り方を描いた部分など、シンガポールの食べものが実に美味しそうに描かれる。これは大切なことである。
そこがきちんと描かれているから、親子の繋がりとして完成されたメニューに真実味が加わる。
只の美食映画かなあと思い、観るのを保留していたが中々に味わい深い佳品であった。観て良かったです。
<2019年4月1日 劇場にて鑑賞>
話は良いけど
作り込みが悪い?
なんか、どの人物も主人公との関係が描ききれてない気がして、こんなのないよ…と突っ込みを入れたくなる感じ。
もっとも、それぐらいの関係の方が現実的なのかもね…。
料理も残念ながら、食べてみたい(美味しそう)とは思わなかったかなぁ…。
もう一回はないです。
☆☆☆★★ これぞ飯テロ映画。美味しそうな料理が次から次へと登場し...
☆☆☆★★
これぞ飯テロ映画。美味しそうな料理が次から次へと登場します。お腹が減っている時に観たら苛々する事は間違い無し。
母親の味が忘れられないのが斎藤工。両親の出会いと共に、自分のルーツを辿る旅へ。
忌まわしい大戦も遥か昔に…。現在では、日本文化や和食を始めとする日本ブームがアジア諸国で起きている。
でも…。
ある程度の年齢の人には、日本の植民地時代の辛い思い出を忘れない世代は確実に居る。
それでも、美味しい料理を食べてしまうと。顔はにやけてしまうし、ついついサムアップもしてしまうってもんだ。
…って事で。多少は、映画全体を通して。都合が良すぎる展開等、ちょっとだけ気になるところでは有りましたが。それほどの大きな問題でも無い…ってところでしようか。
斎藤工と松田聖子の、2人の共演場面での台詞回しですが。観ていて自然に感じたのが、ちょっとした驚きでした。
監督が外国人の人だけに。ある程度の打ち合わせから、2人の自然な流れに任せたアドリブが入っていた様に見受けられたのですが、どうなのでしょう。
ところで、気になった点が2つ。
斎藤工は産まれてから10歳までシンガポールに住んでいた…って設定だった。
流石に子供時代に住んでいれば、言葉もある程度は喋れるだろうし。土地勘も有りそうな気もするが(¬_¬)
もう一つ。彼女らしき女性を高崎に置いたまま、シンガポールへと旅立ったみたいですが。結局、彼女はどうなったのでしょうか?
もしも捨てられてしまったのならば、凄く不憫(。-_-。)
2019年3月18日 丸の内TOEI 2
見終わった後に料理をしたくなった
料理をしているシーンが、とても生き生きとしていて楽しそうだった。
ストーリーは単純で途中から結末が予想できた。
それでも、シンガポール側の役者の素朴な演技に気持ちが温かくなった。
食を通して2国間をつなぐ物語
2016年は日本とシンガポールの国交樹立50周年を迎えてその記念事業が沢山企画されました。この「家族のレシピ」もそのひとつです。
大半の日本人にとってシンガポールはマリーナベイサンズ、マーライオン像、セントーサ島等の観光地やチリクラブとかチキンライス等のグルメを楽しむ場所、という東南アジアの国としか認識されていないでしょう。
それはそれで良いのですが、日本とシンガポールの間には暗い過去があり、シンガポールの人達にとってはいつまでも忘れてはいけない歴史上の出来事なのです。
1942年 2月 15日は山下将軍率いる日本軍がマレーシアを南下しジョホール水道を渡ってシンガポールに上陸してフォード工場で英軍のパーシバル将軍に降伏文書に書名させた日。
2017年2月に旧フォード工場記念館(日本による占領期間の悲惨な時代の記録を展示)の新装オープンに伴い「Shonan Gallery」と改名した事に猛反発したシンガポール国民。なぜなら日本はシンガポールを「昭南島」と変え日本語を強制していたりと暗黒の時代だったから。
このShonan Gallery事件は当時のシンガポールでは連日、新聞やテレビで取り上げられ、若い世代に過去の歴史が薄れているのが目の当たりとなり、Total Defense Dayの重要性を再認識される出来事だった。
この映画はこんな時代背景が流れていて、日本とシンガポールの狭間に悩む若者の心情が、スクリーンを見つめる人達の心に染み込んで来て、涙が止まらなくなる、という映画です。私には。
私は昨年3月にシンガポールでも「Ramen Teh」を観ましたが、銀座で観た「家族のレシピ」はタイトルに合わせたのか、料理を食べるシーンや調理するシーンを長めに使っていました。ストーリーの流れも若干変えてあり、日本版「家族のレシピ」のほうが解りやすい展開に変えてありました。
松田聖子と観音像
海外は韓国とシンガポールしか行ったことがないのですが、両国とも大きなレストランより夜の屋台の方が美味かったという舌の記憶。そんな微妙な舌の持ち主が言うのもおかしいのですが、バクテーは食べたかどうかも記憶があやふやです。
そんなシンガポールの思い出。日本兵が戦争中に行った残虐行為がありながらも、シンガポール人は反日感情は持っていないという印象。しかし、年配の方々には未だに過去を忘れることはできないという事実も伝わってくる作品でした。
主軸となるのはタイトル通りの家族のレシピ。斎藤工演ずる真人の父はシンガポールで料理人をしていた時に母メイリアンと知り合い結婚し、真人自身も10歳までシンガポールで暮らしたのだ。そんな父が急死し、写真を頼りにシンガポールの叔父を探し、ソウルフードであるバクテー(肉骨茶)の味を再現したいと決意する。
祖母は真人を受け入れなかった。夫を日本兵に殺されたため、日本人と結婚した娘も赦すことができないし、孫である真人とも会おうとしないのだ。そこで真人はラーメンとバクテーをミックスさせた料理を作って祖母との和解を図ろうとするのだ。
戦時中に行われた残虐な行為。講和と賠償金によって国としての解決は成されたが、当時を知る高齢者にはわだかまりがある。そうした心の和解を味の文化で成そうという内容がとても素晴らしい。しかも、シンガポールのバクテーにしろ、日本のラーメンにしろ、比較的新しい国民食。こうした食文化で国同士の平和を保つのはとてもいいことですね。
普通に面白い
聖子さんが出てるって事でとりあえず観に行っただけで内容にはそこまで期待してなかったけど、観てみたら普通に映画として面白くて満足しました。途中何か所かウルっと来るところがありつつ最後には泣いてしまいました。気になったのは植民地時代の日本軍人の行為ですが、、私は中国人の、、と思ってしまいますが・・仕方ないのかな・・とも。
あと聖子さんは脇で出ても松田聖子という存在オーラが強すぎてどうかな?と思ってましたが、そこも上手く役設定に活かしつつ本人の演技も含めてちゃんとまとまっていたように思います。全体的に心温まる良い映画。映画館に観に行って良かったと思いました。
歴史は消えない
東アジア、東南アジアには、日本による占領・統治時の歴史資料を展示する資料館、博物館があちこちにある。シンガポールも例外ではない。表だって無体な要求をすることはないけど、かの国々では今も辛い歴史として記憶されている。卑屈になることはないけど、決して忘れてはならないことでもある。
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