劇場公開日 2019年5月17日

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「その下段の構えは円月殺法では?!」居眠り磐音 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0その下段の構えは円月殺法では?!

2020年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 文乃ファンであるのに映画館に行けなかった。何度も聴いた時代劇にそぐわないMISIAのテーマ曲を劇場で聴きたかったものだ。

 しかし、TVでも十分に楽しめた。豊後関前藩という架空の藩の光景がCG感満載だったのでちょいと引き気味になりましたが、その後は問題なし。序盤の幼なじみ同士の殺し合いですでに涙状態。さらに琴平(柄本佑)の妹奈緒(芳根京子)との祝言をひかえていたのに結ばれることもなく、脱藩して浪人となった磐音の悲しみを堪える表情にも涙。涙腺はその後に回復。時代劇としては珍しく経済のストーリー展開になっていくので頭を使います・・・

 江戸時代の経済はちょっとわかりづらい。金と銀の相場の差額で儲ける悪徳両替屋の存在と、老中田沼とその政策に賛成する両替屋との対立構図。東京と大阪では貨幣価値が違うということでした。面白いのは悪徳の有楽斎が佑の父上柄本明が演じていることだろうか。磐音の過去をも知ってるみたいで、息子を殺しやがってと聞こえてきそうな雰囲気(笑)

 その銀行のやりとりを磐音が提案した作戦でなんとかやりすごすのだが、元々関前藩の勘定方になる予定だったから、経済にも強そうという伏線も効いていた。そして、花魁の誘いも断る純情ぶりも発揮し、奈緒の元を去った辛さを、世話になってるおこん(木村文乃)が励ますというところがいい。自ら身を引きますよ~などといった心も見え隠れ。そして、奈緒の居場所も判明する感動のラストへ・・・

 さすがに花魁道中では綺麗になったなぁくらいにしか感じなかったけど、MISIAの歌が始まるとさすがに涙ぼろぼろ。こんなにストーリーにぴったりの曲だなんて思ってもなかった。また、2度の転調を含んだもので、サビでは大胆な転調。感情が一気に変化する効果もあり、このメロディにも泣かされた。そして、この歌詞からすると、二人は結ばれない可能性が高い。身受け料が1200両だっていうから、悪人を400人くらい殺さないと絶対無理!

kossy
kossyさんのコメント
2020年4月1日

yuriさん、共感&コメントいただきありがとうございます!
俺も最近は時代劇を見ていなかったせいか、殺陣も力がはいっていたように思います。昔でいうチャンバラとは一味違ってましたよね~

kossy
ゆり。さんのコメント
2020年4月1日

殺陣がリアルな感じで、見ごたえありました(そんなに殺陣に詳しくないですが)。面白い映画でしたが、磐音のキャラは、頭脳明晰かと思うとすごく抜けていて、その辺がすっきりしませんでした。

ゆり。
kazzさんのコメント
2020年3月25日

市川雷蔵の眠狂四郎や、勝新太郎の座頭市みたいに松坂桃李の居眠り磐音…っていいと思いました。
ただ、雷蔵や勝新は年に2〜3本撮ってましたから、桃李くんのスケジュールはそんなに押さえられないでしょうね。

文乃さんの役はレギュラーですよ!

kazz
ワンコさんのコメント
2020年3月25日

東京は遂に、不要不急の外出自粛っす!

ワンコ
寝落ちマン(次男)さんのコメント
2020年3月25日

おっ、BSでやっていたのですね。自分のレビューが適当過ぎて読んでも内容が思い出せなかったのですが🤨、kossyさんの✍🏼で思い出しました🙆🏻‍♂️

寝落ちマン(次男)