「~「『命に価値が…』なんて、ヒトみたいなことでも言うつもりかい?」~」東京喰種 トーキョーグール【S】 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
~「『命に価値が…』なんて、ヒトみたいなことでも言うつもりかい?」~
【賛否両論チェック】
賛:最凶の喰種との鬼気迫る戦いが、生々しいアクションで描かれていくのが印象的。
否:かなりグロいシーンが続くので、苦手な人は絶対観られない。物語のテーマが分かりにくいのも難点か。
特に前作の説明はしてくれないので、何らかの予備知識は必須です。また今回はR-15指定なので、血をすすったり脚を切断したり肉を喰らったりと、前作以上にグロい描写がメチャメチャ多いです。まずはその辺りで、好き嫌いが分かれそうなところです。
そして前作では喰種VS人間の構図がメインでしたが、今回は松田翔太さん演じる狂気じみた美食家喰種と、主人公達の鬼気迫る戦いがメインで描かれていくので、どうしても物語の主張的な部分が見えにくいのも、たまに傷です。それでも、月山が笑みを浮かべながら言い放つ、
「『命に価値が…』なんて、ヒトみたいなことでも言うつもりかい?」
というセリフや、人間でありながら喰種の西尾錦を介抱し続ける貴未が語る、
「私はたまたま人間に生まれただけで、綺麗に生きることを許されてる。」
といったセリフに、命の儚さや生きることの尊さなんてものが垣間見える気がします。
ラストには「あの方」も登場しますので、シリーズファンの方は是非ご覧になってみて下さい。
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