「渡邊睦裕にここまで虐待されても、許した人。」アンブロークン パス・トゥ・リデンプション ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
渡邊睦裕にここまで虐待されても、許した人。
ルイス ザンパリーニ (Louis Zamperini)太平洋戦争退役軍人、それに、1936年のオリンピックの選手。これは彼の本当の話を映画にしたもの。彼は戦後、ヒーローとして軍に招かれスピーチをしている時、突然、トラウマになり、その後、アル中になり家庭を失いそうになる。
一般市民として生活ができず、戦争でわたなべむつひろ渡邊睦裕(The Birdといわれていた) という日本軍人に蛆虫入りのご飯を食べさせられたり、拷問にあったのが、トラウマになり悪夢に出てきて脅かされ眠れない日々を過ごすようになり精神錯乱に陥る。
軍医のアドバイスは強い薬で精神を立ち直させる方法だった。ルイスはこれを受けず、ますますアルコールにたより依存症になりゾンビーのようになってしまう。
伴侶のシンシアはクリスチャンでルイスに教会へ行くことをすすめる。ルイスはシンシアとともに1949年にビリーグラハムのロサンジェルスク ルセーダーの集会に行って礼拝の席に着くが、何度かメッセージを聞いているうちに、また、わたなべむつひろが幻想で現れ悪夢になって襲ってくる。ルイスは思わず席を立つと、ビリーグラハムが祈りの時に抜けるなと。入り口付近にはまた、ルイスに対するわたなべまさひろの虐待の悪夢が始まるが、これに打ち勝って、ルイスは礼拝所に戻り跪く。
最後は、ルイスは日本軍人わたなべむつひろをゆるすことによりこころが救われる。そして、東京の巣鴨の拘置所(?)を訪れる。
ルイスはその後青少年育成『ビクトリー ボーイズ キャンプ』に携わったり、自分が救われた話をしたりしたと。
日本軍人わたなべむつひろは隠れていたが、最後に米国から恩赦をもらい自由になったと。私はこの人のことをまるっきり知らなかった。
これはクリスチャンの救いの話だが、信仰のあるなしにかかわらず、「人を心から許す」ことは自分にとってすごい力となると思う。許すことにより、自分の心に背負っていた重荷が取れて、心が心底からから自由になるし、とらわれがなくなるから、次が歩みやすくなる。