グリーンブックのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
声を出して笑えるシーンがいくつかあった。だからこそ、映画館で観たらもっと良かった。
トニーとドクターが全然性格が違うが、お互いの良いところを尊重するのが好き。人は変われると、前向きになれる映画だった。
ヴィゴ・モーテンセンは、増量を役作りの為にしてさすがです。
人種差別
黒人の天才ピアニスト、ドクターシャーリーと失業してツアーに運転手として同行することになったイタリア人のトニー。シャーリーは演奏先で歓迎はされるものの、白人と同じトイレを使わせてもらえなかったり、同じレストランで食事することを断られたり、控室も倉庫だったりと辛い差別をうける。
凄く悔しいはずなのにぐっと堪え、プライドを保ち、心ない白人よりも遙かに紳士なのである。シャーリーは人種差別もあるが、同性愛者(実在のシャーリーはどうなのか?)の様で、それでも差別を受けてしまう。当時はまた同性愛にも理解はなかっただろうから辛かっただろう。
最後の演奏先のホテルでのレストランのシーン、演奏せずに帰ることを決めた時、慌てふためく支配人を見て黒人のウエイターが笑っていたが、スカッとしていたんだろうな。トニーも以前なら支配人を殴っただろうがぐっと堪えた、成長しました。家に修理に来た黒人の使ったコップを嫌がって捨てていたのに、シャーリーと行動を共にする中で、色々と学んだのだろう。
途中で車が故障し、トニーが車を修理している間、シャーリーは中で待っている。少し車外に出たところを農作業をしていた黒人が手を止め見ている、トニーにドアを開けてもらい乗り込み発進するまで見ている。あのシーンが印象深い。
アカデミー賞受賞、納得のとても良い映画でした。
最強のふたり系ジャンル
こんなバディ映画待ってました‼️
これを見てると
最強のふたりを思い出すね、アカデミー作品賞ということでどんなものかなあと鑑賞
上映時はポスターや予告編ではあまり惹かれなかったが見ないで損してましたね
主役の2人がとても個性的で魅力がある。
とても知的な黒人ドクターシャーリーと短気で粗暴だが人間味豊かなイタリア人トニー
とにかくこの2人の絡みが面白い、トニーは最初は黒人に対して差別感情が強いがシャーリーのピアノや、人間性に心を開いていく、黒人差別がなかなか酷くて、見てて頭にくるが、ところどころでトニーは見てる人の気持ちを代弁してくれるからスカッとする
翡翠石や、ピストルのくだり、ちょっとした布石が面白い。
しかし面白い映画って言うのは興味の持続がうまいね
ちょっと見て明日にしようと思ってても
この後どうなるんだろう?なんてズルズル見てしまう。
この映画もそうなって最後まで見てしまった。
素敵な手紙、全てお見通しな奥さんの一言、ラストの余韻まで素晴らしい内容でした。
友情×ロードムービー×音楽
人種差別。
人種差別がどれほどのものか。
黒人専用ホテルがあったことを、この映画を見て知りました。
黒人だからだめ、黒人だからひどい目に合わす、そんな世界がきっと今でもゼロではないと思います。
グリーンブックとは、黒人さんが快適に過ごすことができるホテルが載っているブックだったんですね。
きっともっとひどいこともたくさんあったと思います。
最初はあんなに黒人さんを黒と呼び、家の修理に来た黒人さんが使用したコップを捨てるくらいのトニーが、ドクと出会い、差別をしなくなり、受け入れて、尊重し合う、そんな関係性がどんどんできていくさまを見ることができる映画です。
ほとんどが、車の中、ホテル、ピアノ演奏のみの模写ですが、その中でも2人の関係が築き上がっていくのがのくわかります。
お互いの育った環境、伝え方、表現の仕方、すべてに違いがたくさんあり、お互いがお互いの言葉の意味、意図を理解しきれないところからお話は始まります。
時間が経つにつれ、お互いがお互いを少しづすわかりだすことから溝が深まっていきますね。
ケンタッキーの骨は笑顔で捨てたのに、飲み物のゴミを拾わせるところが好きでした。
白人さんたちには嫌煙され、黒人さんたちの輪ですら、育ちが良すぎるが故に、嫌煙され、ドクは、わたしはなんなんだとすごく葛藤していました。
はったりだけでのし上がってきたというトニー、拳銃を持ったフリをしているのかと思っていたら本当に持ってましたね!笑
ラスト、ドクがいないことでクリスマスを楽しみきれていない、心に引っかかっているところが表情に出てましたね。
でもお酒を片手に訪れたドクは、寂しい時は一歩踏み出すんだよと言っていた主人公の言葉通り、勇気をだし一歩踏み出し、家にきました。
奥様とドクが対面しハグをした際に
【素敵な手紙をありがとう】と、手紙を書くのを手伝っているのがドクだって気づくあたり、さすが奥様ですね。
終わり方が好きでした。
実話ということで、こういう関係性の出来上がり方で人と人は繋がれるんだなというきもちで見れました。
好きな映画、5本の指に入りそう!
映画館で観られない今日この頃、でも家でじっくり観られてよかったです!だってエンディング、トニーの妻ドロレスがドクにハグするシーンでは涙ボロボロでしたから。
当時の世界状況、黒人と白人の差別、白人内でもイタリア系に対する差別。日本人も当時であれば有色人種として同じ扱いだったんだろうなぁって思うと複雑です。
何の悪意もなく本当においしいんだからってケンタッキー・フライド・チキンをドクに無理やり食べさせるくだり、しっかり美味しさをかみしめるドク。窓から骨を投げ捨てるガサツなでもドクのプライドを考え、つい力任せになりながら助けようとするトニー。いい演技ですね。最初に黒人の使ったグラスをゴミ箱に捨てるシーンから徐々にドクとの友情が育まれていく経緯は観ていてすがすがしいものがありました。
手紙をドロレスが嬉しそうに読むシーン(でも本当はだれが書いたのかしっかり把握しているところ)全部素敵です。
黒人と白人のおじさんたちのロードムービー、友情ムービーとしての題材はありきたりなのかもしれませんが、才能もお金も名声もあるけれど孤独なドクが、ガサツで品のない、家族もその横並びのトニーの家にやって来た時、固まる家族たちと相反して妻のドロレスだけが彼を歓待するシーン。彼女のトニーに対する愛情の深さ、またドクのことを会ってもいないのにしっかり理解する賢明さ!彼女こそ陰の主役でしょう!!
いい映画です!老若男女観てほしい映画です。どなたか書かれていましたが高校や中学の映画鑑賞会で上映してほしいものです。
私も友達にDVDを無理やり貸す段取りをしています!
広い視野を持つことが長旅のコツ。後ろの友人にサンドイッチを渡すことを忘れずに。
思想も人種も経済環境も違う2人が、ディープサウスを旅することにより友情を育んでゆく様を描くバディ・ロードムービー。
主人公トニー・リップを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『はじまりへの旅』の名優ヴィゴ・モーテンセン。
トニーを用心棒として雇う、天才ピアニストのドクター・シャーリーを『ベンジャミン・バトン』『ムーンライト』の、オスカー俳優マハーシャラ・アリが演じる。
🏆受賞歴🏆
第91回 アカデミー賞…作品賞、脚本賞、助演男優賞(アリ)の三冠を達成‼️
第76回 ゴールデングローブ賞…脚本賞、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞(アリ)の三冠を達成‼️
第43回 トロント国際映画祭…ピープルズ・チョイス・アウォード!
第72回 英国アカデミー賞…助演男優賞(アリ)!
第90回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー…作品賞!
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実話を元にした伝記映画だが、その内容はかなり脚色されているようである。
当時30代前半だったはずのトニー役に、ヴィゴ・モーテンセンがキャスティングされていることからも分かるように、実話をベースにした創作であると認識した方が良いだろう。
粗野で乱暴、ギャンブル好きで無学だが、口上手で機転の利く、家族を愛する合法磊落なイタリア系移民のトニー。
彼の雇用主であり、繊細かつ知的、常に冷静だが少々世間知らずで、融通が効かないところがある黒人のシャーリー。
正反対の2人が、旅を通して友情を築いていく様子は定番ではあるがやはり楽しい。
トニーが書く手紙を、シャーリーが添削し助言を与えている場面は微笑ましすぎて何故か泣ける。
旅に出る前のトニーは黒人、ドイツ人、アジア人、ユダヤ人など、自分と異なる人種の人間に対して差別的。
ただ、これは60年代初頭のアメリカ人としてはおかしなことではなく、寧ろ普通の感覚だったのではないだろうか?
彼は世間の「普通」に順応して黒人を嫌悪していたのであり、特別な理由があって差別をしていたわけではない。
その為、持ち前の陽気さですぐに黒人たちとも仲良くなり一緒にギャンブルをして遊んでいる。
だからこそ、ディープサウスのあまりに苛烈な差別意識に困惑し、怒りを覚える。
そして、自らの差別意識の間違いに気付き、意識を改める。
広い視野を持ち、実際の体験を経ることこそが偏見を無くすのだということをこの作品は説いているのである。
人種差別の描写は気分が悪くなるほど陰惨。だが、映画全体の雰囲気はコメディ調であり、娯楽作品として楽しめる。
この映画の魅力はやはりシャーリーというキャラクター。
黒人でありながら大富豪。その為、他の黒人の人たちに馴染むことが出来ず、孤独な心を抱えている。
貧しいながらも家族や友人に囲まれているトニーとは対称的であり、天才的な資質や物質的な豊かさが必ずしも幸運とは限らないことが示唆されており、この辺りも映画として上手いなぁと感じる。
この複雑なキャラクターを演じ切ったマハーシャラ・アリの技量には脱帽。賞を総なめにするのも分かる。
娯楽作としても楽しく、人種差別のことを考えることも出来、2人の友情に涙することも出来る。
素晴らしいクオリティの映画だが、ケチをつけるとすれば音楽描写が平凡だったところ。
特にクライマックスのバーでの演奏はもっと盛り上げても良いと思う。リトル・リチャードの「ルシール」を演奏しても良かったかも。
また、シャーリーのゲイセクシャルの描写も取ってつけたようで、あまり必要性を感じなかった。
同性愛者の黒人という、人権派の人達が喜びそうな設定ではあるが、人種差別というテーマ性がぶれてしまうのであまり良いとは思わない。
一番気になったのはシャーリーの兄。如何にもな感じで会話に出しているのだから、やはり兄に向けて手紙を書く場面は必要だったのではないかと思う。
多少の傷はありますが、アカデミー賞で作品賞を受賞するのも納得な傑作!
全人類に見て欲しい一本です。
断じて「昔のこと」ではない
白人からは肌が黒いというだけでストレス発散と対象にされる一方、違う立場に立ってしまったために同じバックグラウンドの人々ともうまくつながれないドクターは、同じく外部の人間であるイタリア系のトニーと旅をするうちに閉ざした心を開いていく。予想していたよりもすぐにトニーの差別意識はなくなって、ちょっとツッコミたくもなったけど。
これを観て「あー、黒人が差別されてた頃の話ね」なんて思わないでほしい。アメリカは実際には非常に閉ざされたコミュニティも多く、人種差別なんていまでもそこら中に存在する。こんなことは、(大々的ではないにしろ)今でも日常なのだ。そんなことを、考えさせられた。
ただ、話は終始明るく、難しいメッセージを伝えようという趣旨ではなかったのかな。前情報なしで観たら最初誰かわからないんじゃないかっていうくらい、ビゴ・モーテンセンはいつも違う人を演じ切っている。それがとにかく印象に残った。
奇妙な二人
1962年と言えばNASAでの黒人女性の活躍を描いた映画「ドリーム」と同じ時代背景なので察しはついた。人種偏見を扱った映画は多いので不謹慎ながら食傷気味になっていた。
確かにそういった範疇ではあるものの、むしろ人種問題や雇用関係を超えた二人の魂の化学反応を愉しむ趣向に仕上がっていてうれしい誤算だった。
そういえば「ロッキー」もイタリア系と黒人チャンプの炎の友情だった、アメリカではイタリア系移民も下に見られていたので黒人蔑視はあながち他人ごとではなかったのかもしれない。
普通なら交わることの稀な二人が出会い相互に感化されてゆく話は「最強のふたり」と似ているが貧しい側の筈の黒人がVIPというのは予想外だった、その辺が映画化への弾みだったかもしれない。
エピソードの選択と配列も巧み、程よいユーモアも和みを加え、音楽が人の心を開くという展開も見事でした。社会派ドラマと気負わずに奇妙な二人のロードムビー、ゴールが雪のクリスマスイブ、かかるBGMがシナトラのHave yourself a merry little Christmasというベタな演出も微笑ましい、素敵な音楽と共に楽しめる良作でした。
トニーの食欲よ
知的で紳士的な黒人ピアニストと粗野なイタリア系アメリカ人のドライバーの物語。
1962年のアメリカが舞台で、黒人嫌いなイタリア系アメリカ人のトニーとお金持ちで教養もある黒人ピアニストのドンと差別の強いアメリカ南部をコンサートツアーをしてまわるお話しです。
コメディチックな話しの流れで、メッセージはあるものの見やすい映画かと思います。
とにかく主演2人の演技がお見事です。
なんだか根底にある優しさが顔に滲み出てるんですよね。
そんな2人だから仲良くなれたんだなって。
しかし、トニーの食欲はすごいですね。
あのピザの食べ方はいつか真似してみたい。笑
ケンタッキーのチキンを食べてるシーンは名シーンですね!
ラストもトニーの言葉が響いてドンもああしたのかな。
ほっこりするし、音楽や映像も素晴らしい色んな人にオススメしたい映画です。
沢山の人に見て欲しい作品です
差別による孤独、そして友情という救い
差別について歴史で学ぶだけでは本当に起こったことを理解したとは言えないと感じた
実話をもとにしたこの映画を観ることができて良かった
心に残った台詞
どんなに虐げられていても、耐えて品位を保つ
信念に突き動かされた言葉
You never win with violence. You only win when you maintain your dignity.
どこにも属さない孤独
帰国子女の自分には一番刺さった言葉
If I’m not black enough, and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me Tony, what am I?
勇気ある行動が、同行するTonyの中の差別の心を溶かし友情へ変えていった
You asked once why Dr. Shirley does this? I tell you. Because genius is not enough. It takes courage to change people’s hearts.
そして旅の最後、クリスマスの夜に、Tonyを思いやるShirlyと、離れていてもShirlyの思いやりに気づいているTonyの妻の言葉が救いになる
素敵
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