劇場公開日 2019年3月1日

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「人と人との繋がり方は色とりどりなのだ。」グリーンブック はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人と人との繋がり方は色とりどりなのだ。

2019年3月25日
iPhoneアプリから投稿

差別は人の心の中にはあるもの。
自分の胸に手を当てて、目を閉じてさぐれば見つかったりする。ないなどと言える人は腹黒く始末の悪い性格の持ち主だろう。
白とか黒とか、言葉尻に余りにも神経を使い過ぎる世の中なのだ。
この映画で見えてきたもの。それは人間同士が理解しあえるには時間と勇気が必要なのだ。そんなことはとっくの昔に分かっている。なのに、現実は昔より悪くなっている。街に溢れる外人の群れにイライラする人達。僕も含めてだけれど…。

本音を言葉で伝え、相手を怒らせらることがあったとしても、相手の言う言葉に辛抱強く耳を傾ける。
傷つけ傷つく。痛みは想像以上だ。
その痛みを緩和するものは、時間とユーモア。

そんな当たり前のことを見せてくれる映画だった。

そして、自分の気持ちをさらけ出す勇気というものが必要だ。

自分だけは安全な場所にいて、同調してくれるエセ友達とばかりと愚痴を言い合ってるぬるま湯のこの国に明日なんか無いような気がしてきて黒い気分になった。

こんなことを書く僕もどうかしている。

はる