劇場公開日 2019年3月1日

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「涙と解放の、そして友情のブルース。」グリーンブック エクさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0涙と解放の、そして友情のブルース。

2019年3月24日
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鑑賞方法:映画館

ひとりの男は自分を「“デタラメ”で生き抜いてきた」という。

きっとこの男がどこにでもいる「アメリカ人」なんだろう。自他共に認める“デタラメ”イタリア系アメリカ人。

そして「どこにでもある」黒人差別。

友情の話はどこにでもありふれている。

でもこの作品は差別の悲しみにだけ寄り添ってはいない。

「複雑な」人生を送るそれぞれの個人に寄り添おうとする。

問題は人種差別だけじゃない。

闘っている個人にほんのりと寄り添っている。だからこそ深い友情の物語が成り立つのだと思う。

演奏シーンも素晴らしい。

最後のブルースは涙があふれた。

やっぱりアメリカ。

難しさを知っても相変わらず憧れている。

エク