劇場公開日 2019年3月1日

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「カーネギーホールに住んでるってどういうこと?」グリーンブック ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0カーネギーホールに住んでるってどういうこと?

2019年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

人を信頼したくなる、そんな暖かい気持ちにさせてくれる映画でした。差別をテーマにしていますが、これはいつの時代もなくなることはないでしょう。立場の弱い者に偏見を持ち、攻撃したり不当な扱いをするのは、人間の本性の一部ですから。自身は道義的によくないと思っていても、周りの状況に逆らえないのも人間の弱さです。そんな理不尽な状況に敢然と立ち向かうふたりのおじさんがとてつもなく愛らしくかっこいい。二人に共通するのは「勇気」と「正義感」だと思う。ドンは「静」のトニーは「動」の正反対の性格だが、「勇気」と「正義感」では次第にぴったりとあっていくのが面白い。
差別の根深さや、上流階級のいやらしさ、人間同士が本気で向き合うことの大切さなどいろいろなことを感じさせてくれる作品でした。翡翠と手紙のエピソードが個人的にはとても好きです。

ガバチョ