「差別を乗り越える勇気と、差別をなくすヒントが詰まった傑作」グリーンブック タツヤさんの映画レビュー(感想・評価)
差別を乗り越える勇気と、差別をなくすヒントが詰まった傑作
アカデミー賞受賞で気になって見に行ってみた。
本来ヒューマンドラマを劇場で見るのはあまり好きではなかったが、この一作は劇場で秀逸なストーリーと演技にに没頭してしまった。
当初心のどこかでお涙頂戴ものの作品だと思っていた所があったが、キャストの演技(特にヴィゴモーテンセン)と60年代の差別に真剣に向き合う内容、時折織り交ぜられるユーモアのテンポの良さによって間違いなく一流のヒューマンドラマ、又はロードムービーに仕上がっており、魅入ってしまうだろう。
個人的には、主人公トリオを組むロシア出身のメンバーも、脇役ながらいい味を出しており映画にはなくてはならないキャストと感じた。
この映画のメインキャストは皆何かしらの差別を経験しており、それがストーリーに重厚感を出しているのではないだろうか。
この映画を通じて、差別とは何かを具体的に体感でき、差別に立ち向かう勇気の尊さ、葛藤、また差別をなくすためのヒントを感じる事がでるのではと思う。
脚本、演技、内容、どれをとっても素晴らしいアカデミー賞受賞も納得の一言に尽きる一作であった。
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