劇場公開日 2019年3月1日

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「我々も有色人種である、だからこそ……」グリーンブック mossan0808_sanoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0我々も有色人種である、だからこそ……

2019年3月1日
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今年度のアカデミー作品賞を受賞した今作である。
人種差別が残る60年代アメリカ南部を舞台に黒人ジャズピアニストのドクターシャーリー(マハーシャラアリ)とイタリア系白人運転手のトニーバレロンガ(ビゴモーテンセン)の2人がツアーを続けながら友情を育むヒューマンドラマ映画である。

トニーとドクターとゆうかなり凸凹コンビが友情を育むところを見ている人にもユーモアありながら分かりやすく伝えているところがかなりよかった。また、彼らだけでなく、周りのキャラクターにもかなり好感度がもてた。個人的にはドクターの演奏トリオの1人のドイツ人とトニーが酒を交わすシーンでトニーが「ダンケシェーン」とドイツ式で交わしたシーンがかなり良かった。

助演男優賞をとるほどマハーシャラアリーは良かった。序盤はかなり無機質で人間味溢れるトニーとギャップが激しいなと思っていたが、物語が進むにつれ弱々しい人間味溢れる演技ができるのは彼しかいないと確信した。また、代行かもしれないがかなり彼のピアノの手つきもよかった。

我々も白人の方からみると今でも黄色人種と思われるかもしれない。だが、そんな私達だからこそみて思う所も多々ある。白人の中にもトニーはイタリア系の移民であるしドイツ系の人だっている、そんな移民が多いアメリカならではの映画であったと思う。先程言った通りそんな私達だからこそ観てほしい。

もとき