リトル・フォレスト 春夏秋冬のレビュー・感想・評価
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美しい大自然とおいしそうな料理が魅力的!
キュートなキム・テリ主演、韓国版「リトル・フォレスト」。日本版とほぼ同じストーリーだが、韓国ならではの料理が出てくるのが新鮮。四季折々の野菜や果物で作る料理は、どれもおいしそう!
殺伐とした都会にいると、裏表のない自然に囲まれて生活したくなる気持ちは、とてもよくわかる。
へウォン、ジェハ、ウンスクの幼馴染み3人の微妙な3角関係や、自由奔放で個性的なお母さんとへウォンの対話も面白い。
春夏秋冬の大自然の美しさと、そこから生み出される料理、そして、そこで必死に生きる人々が描かれる素敵な映画だ。
キムテリの魅力
疲れた心に沁みる
日本映画だと思った。リメイク抜きで。
農業女子、自給自足
終わってみると、半分以上が料理のシーンだったような気がする。オリジナル日本版はまだ見てないので比べてみたいと思いますが、四季は日本と変わりないし、食材も似た感じ。大学に進むためソウルに行ったものの就職も恋も上手く行かず、故郷のミソン里にこっそり戻ってきたへウォン。父は幼い頃に亡くし、母と2人暮らしだったが、母もまた理由も伝えずに家を出て行っていた。なぜか探す気にもなれないへウォン。
さっさと農協に勤めていた親友のウンスクと、都会で就職したものの農業を選んで戻ってきたジェハ。恋愛がどうとかよりも、料理を通して純粋なまま親交を深めていく様子が眩しいくらいだった。
ソウルでの住まいはほったらかしなのか?などと疑問を持ちながらも料理を通して自分を見つめ直し、「定植」を決めるへウォン。ジェハもよくわかってるじゃん!きっと人生そのものが農業なんだね。俺なんて「定植」の意味さえ知らなかったよ・・・定職がない時期もあったし。
私の小さな森みつけた。
ソウルで就職できず心が空っぽになって地元に帰って来る。食べる物がなく畑からある野菜で空腹を満たす。数日したらソウルに戻るつもりだったが。母から手紙がきて。それから……
母が作ってくれた料理を思い出しながら料理を作って食べる。料理の作り方が手際よくみんな美味しそう。そして美味しそうに食べる。私も食べてみたいと思った。
冬。春。夏。秋。季節に採れる野菜やくだもの、山菜など使い美味しく食す。その土地の一番美味しい食べ方、また母が作ってくれたクレームブルュレ。自然と一緒に生きてきた母を思い出しながら自分も母と同じ様に生きていく。自信を失くして帰った故郷だったが今度は自信をもって帰って来る。
何気ない映画だけど癒される。四季を感じて。
なかなかこの映画の様に上手くはいかないけど。自然 植物 料理。あともう一つ人とのふれあいが大切だと思った。憧れるけど。近付けたらいいな。手作りの料理が一番美味しいのかもしれないね。
韓国の美しい自然に期待して
白菜チヂミ
だいぶ前に日本版を観たので、忘れちゃったけど、二部作だったせいか、...
日本版とは違った趣
居心地の良い場所で自分を取り戻す
観ているだけで幸せな気持ちになる目に美味しい飯テロ映画
ソウルで夢に破れたへウォン(キム・テリ)は、少しだけソウルから離れるつもりで、実家のある田舎町へ帰る
しかし「少しだけ」のつもりが、2ヶ月、3ヶ月…と日が経ってしまい…
へウォンの実家は、何もない民家だ
父は彼女が幼い頃に亡くなってしまい、母はへウォンの大学進学が決まると家を出てしまう
その誰もいない実家にあるのは、薪ストーブと、自然豊かな裏山と、ちょっとお節介な隣人たちのみ
そこでへウォンは、周辺で採れた旬の食材を使って料理をし、自給自足の生活を始める
その料理が、全料理のレシピ本が欲しい!と思ってしまうぐらい美味しそうだった!
ソウルで夢に破れたへウォンだったが、その田舎で、近所に暮らす同級生たちと毎日のように会ったり、畑仕事をしながら、自分の人生を見つめ直していく
そんなへウォンを観て思ったのは、きっと誰にも「居心地の良い場所」というのがあるということ
へウォンにとって、戦う場所はソウルだけど、心が落ち着く場所は実家のある田舎
現実として、生活をしていくために、戦わなければいけない時もあるけれど、疲れたら戻る場所は実家のある田舎
必ずしも、田舎が良いというわけでもない
私は、幼い頃から都会で暮らしてきて、静かなところでは不安になってしまうので、やっぱり都会が居心地が良い
そんな風に、誰にとっても居心地の良い場所があるんだろうと思う
その中で、日々を自分のペースで過ごすことで「自分らしさ」を取り戻し、ちゃんと充電ができたら、また、次の戦いへと向かっていく
「なにも無理をして、自分のメンタルが崩壊するまでガツガツ仕事をする必要はないのかも」
と、へウォンたちの田舎の生活を観ながら思った
いや、もちろん、今、取り組んでいる仕事がとても好きで、充実した生活を送れているなら問題はない
そうではなく、都会の暮らしに神経をすり減らし、疲弊してしまっているぐらいなら、田舎で暮らすのもありじゃないか…という話
贅沢をしなくても、美味しいご飯を食べて、楽しい会話ができる友人たちがいるなら、それで良いじゃないか
私も最近は、大好きな映画を観たり、音楽を聴いたりして、楽しく笑い合える友達がいれば、それで良いかな
と思っているので、この映画には深くうなずいてしまった
また、あまり出番は多くないけれど、キム・テリのお母さんをムン・ソリが演じていて、そのお母さんがとても良かった
人はいくつになっても夢に挑戦して良い
お母さんからは、そんなことを思った
いくつになっても、自分らしくなれる場所があるって良いよね
植えて収穫して作って食べる幸せ
いただきます。
眩しいくらいの田舎で繰り広げられる緩やかで穏やかで小さなドラマと、超絶飯テロ連発の腹ぺこムービー。
手間暇かけて食材を育て、日々の糧を丁寧に作り上げ、一食一食を心から楽しみ自らを労るへウォンの姿があまりにも素敵で綺麗で、なんてことないシーンで涙ぐむこと数回。
自炊能力高すぎ、羨ましい。
手摘みの山菜もトマトもキャベツもキラキラ輝いていて、栄養の偏りがちな最近の身体にビタミン補給されるようだった。
お花のパスタとキュウリの冷麺と激辛のトッポギが美味しそうすぎる。私にも食べさせておくれ。
ソウルの街に夢を中途半端に置き戻ってきたへウォンの若干の気まずさと、そこに土足でズカズカ入り込んでくる友人二人の言葉のやり取り一つ一つが可愛らしい。
伯母さんや郵便配達のおじさん、もちろんウンスクとジェハも、何だかんだへウォンと姿なき母を優しく見守ってくれる周りの姿勢が心地良い。
ジェハの想いの先が気になって仕方ない。
春夏秋冬と過ぎ行く季節と共に装いを変える村の景色と、少しずつ進んでいくへウォンの心。
大きなドラマは無くても、常に引っかかる母への意地っ張りな想いがツンと刺さる。
料理を作るたびに蘇る思い出の形がまたノスタルジック満載でグッと来ることこの上なし。繋げ方も至高。
へウォンの母親は相当変わっていると思う。
いくらなんでもそりゃ無いじゃない、ねえ。
幼い頃の記憶と受験後の唐突な行動のギャップは同一人物とは思えないくらい。
プライドの高さは母譲りか。
そんなこともこれからゆっくり紐解いていけばいいのか。
一旦セーブ、リセット、そしてまたリセットして帰ってきたへウォンの最後の表情がもう良すぎて良すぎて堪らない。
その視線の先に何があるかなんて、きっと私の期待通りであるはずなのに見せないつくりが憎いったら。
自分の母親に会いたくなった。(今は徒歩15分圏内にいるしそもそも映画の後会う約束してた。一緒にうどん食べた)
全編通して良き良きの連続だけど、お金はどうしていたんだろうと細かいことが気になってしまう。
大学進学にも一人暮らしにもまず初期費用は相当かかるし、ソウルから田舎へ戻るときに部屋は引き払ってきたんだろうか。
まあその辺はふんわりさせておけばいいのか…。
少々お綺麗すぎる描写には若干のあざとさを感じることも。
食べるときにわりとがっつくかんじとか大好きだけど、もう少し生活感なんかも肌で感じたかった。
キム・テリはめちゃくちゃ可愛いけど、泥臭さも似合う人だと思うので。しかし本当可愛いな。出演作は必ず押さえるぞ。
「素敵だ!素敵すぎる!私もこうなりたい!」と「でもスーパー無いし映画館無いしTSUTAYA無いし普通に無理だ…」の気持ちが交互にやってくる。
便利に染まり文明に依存し趣味を充実させた生活はなかなか快適なもので。すまないが。
しかし何にせよ、そんな私の心と身体にも沁み入る美味しい映画だった。
ごちそうさまでした。
美しい風景と美味しそうな料理
作って食べて
リメイク映画のお手本
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