「誰にでも起こり得る日常の中で大いに笑わせ大いに泣かせる これは名作」長いお別れ いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にでも起こり得る日常の中で大いに笑わせ大いに泣かせる これは名作
「湯を沸かすほどの熱い愛」でとても感動したので、中野量太監督繋がりで鑑賞。
実は「湯を沸かすほどの熱い愛」の次に大いに期待して「浅田家!」を観て、あれっ…ちょっと期待外れ…的だったので、本作は比較的ニュートラルで観たところ、まさかまさかの「湯を沸かすほどの熱い愛」をもしのぐほどの感動作。
「湯を沸かすほどの熱い愛」は今思えば結構特殊な環境下でのお話だったが、本作はおもいっきり日常なのだ。誰にでも起こり得るその日常の中で、何度も笑って何度も泣かせてくれる。
何度も観たくなる名場面はメリーゴーランドを含め数知れずだが、個人的には土手の上キッチンカーのそばで交わされる父と次女の会話のシーン。この雪解けは父と子のあるあるなのかも知れない。やたらに心に染み入った。
そして、役者陣の演技もとにかくナチュラルで、ストーリーにどんぴしゃり。
さすがは中野量太監督。新作「兄を持ち運べるサイズに」は是が非でも劇場に観に行こう。
コメントする
