「身につまされる」長いお別れ ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
身につまされる
超高齢化社会なんて、6文字で表せないぐらい、世の中は高齢者であふれている。
家族が最後まで認知症の高齢者を看ることに、社会はこれほど不寛容なのか?と思い知らされる。
上映後、期せずして監督のトークショーに参加することができた。
父が「はい!」と答える演技をした山崎努さんについて、監督は「子どものように」と形容してたけど、ちょっと違うと思った。
山崎さんの演技は素晴らしい。
認知症の高齢者をとても研究されていると感じた。
「はい!」の意味は、人それぞれ違うのではないか。主人公は教師だったから。
父もまったく同じテンションで「はい!」を繰り返したけれど、これが認知症の状態像なのだと。
最後の母の覚悟も素晴らしかった。
欲をいえば、こんなハッピー家族、夫婦、姉妹、いるかな?
現実は両親のどちらかが倒れる、亡くなると相続だの、愛憎劇になるのが現実じゃない?
毒も盛り込んでほしかったかも。
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