「視点を変えれば幸せなのかも」長いお別れ momo8さんの映画レビュー(感想・評価)
視点を変えれば幸せなのかも
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例えば不慮の事故で家族を失ってしまった場合、その亡くなった本人には感謝の気持ちを伝えられないわけで、残されたもの達の喪失感やヤリ場のない憤りとか想像を絶するし、きっとどこでケジメを付けたらいいのか判らないと思う。
その点、認知症になるということは家族にとって介護の負担も大きいけど、楽しかった出来事を思い出したり、思い出の場所に出掛けたりと、ゆっくり死に近づいていく分だけ別れを共有できる。見方を変えれば幸せなのかもしれません。まぁこれを云えば野暮ですが、これは映画の中のお話し…とても仲のいい、お父さんは家族に好かれている幸せな家族だからです。実際にはこんなケースは稀でしょう!英語では認知症のことをLong good-byeとゆう言い方もするのですね。題名の長いお別れはここからきています。
リアルでは幸せ一杯な蒼井優さん、映画の中では人生が上手くいかない次女役で、ホントに演技がお上手で自然そのもの。お父さんの山崎務さんも心底心配になるくらいの怪演、お母さんの松原智恵子さんは時々ギャグなの?って思ってしまうところもあるけど、家族を想う優しさがにじみ出ていた。
ちょくちょく雑な部分も感じられたけど、孫の崇君が不登校で不良になりそうだったけど、ちゃんと戻ってきてくれて良かった。そして北海道から宅急便が届きハッピーエンド的な終わり方も良かったです。
家族を大切にしよう!と思わせてくれる映画です。
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