「誰かの為に。」長いお別れ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かの為に。
父親の70歳の誕生日に母親からの呼びかけで姉妹共に約1年ぶりに実家に帰ったら、半年前から父親が認知症を患っていると知り、そこから巻き起こって行く話。
自分達の生活やそれに関する問題を抱えつつも、気にかけて行く姉妹に意に介さずな当の本人と当たり前に世話をする母親。
予告編やCMの通り、すっとぼけた笑いを交えつつ認知症患者と家族達を明るく楽しくみせて行く判りやすいドラマで、コテコテだし奇麗事だけど、温かく優しく日本映画らしくて面白かった。
とぼけているのか寝ぼけているのかということや、失念しているのかという様な出来事をたまーに感じるところから始まって行く認知症。
もっと軽度だったし期間も短かったものの自分も身内の認知症を経験したことがあるけれど…こればっかりはねぇ…。
現実はこんなキレイなものでもこんな気楽なものでもないし、本当に奇麗事だけれど、こういう優しさや温かさや愛情は忘れないでいたい、少なくともたまには思い出したいと思うよね。
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