「やっつけしごと」地獄少女 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)
やっつけしごと
10年ほど前なのだろうか。
何気なく見たアニメだった。
タイトルは地獄少女。
雅びな和服少女の処刑人の出てくるホラー風味の幻譚だが内容は覚えていない。
ただ主題歌にひきつけられた。
曲名は逆さまの蝶。
いつか光に向かう逆さまの蝶という歌い出し。
一聴からおおっとなった。
それからしばらくそのsnowというものすごく検索しにくいシンガーを追った。
ブログがあった。
たぶん今もある。
一度初雪というアルバムを出した。
愛聴した。
出自等よく知らない。
顔もあまりはっきりしない。
ネイティブな英語をあやつる。
堂々たる歌唱力。
広大な声域だが、低い帯域に凄みが入る。
いつか光に向かうの歌い出しだけでわかる。
死ぬほどかっこいいアルト。
個人的には地獄少女といえばsnowで、話は覚えていない。
この映画もsnowの歌声聴けるかなと思って見た。
もちろん聴けなかった。
映画はふつうの駄作。
ところで話は変わるが、個人的には寝ても覚めてもの唐田えりかにひかれた。
演技力は無いが、不思議な魅力があった。
不倫は、その当事者以外は、関係のないことで、外野がそれを四の五の言うのはおかしい。芸能人とて同じだ。と思う。
唐田えりかの暴露されたつぶやきになかに、これだめだったら辞めるみたいなこと言っているのを見た。
それを見て、あんな雰囲気をもった子でも、なかなか世に出られないのか、と思った。
それとは逆に、日本では年少女優の持ち上げ感が、感じられるときがある。
この映画の玉城ティナや、平手友梨奈、池田エライザ、橋本環奈、本田翼etcは、異様に持ち上げられていて、確かにおきれいな人たちなんだけれども、どっちかといえば普通の女の子たちであって、なんていうか、かわいい以外のところ、が解らない。
そりゃ単に趣味嗜好の問題、と言われたらそれまでだが、唐田えりかには雰囲気を感じた。
寝ても覚めてもを誉めたポンジュノだって、きっとおもしろい子だと思った、はずだ。もちろんじっさいは知るよしもないことだが、あの映画は、唐田えりかの雰囲気が担っているものが大きかった。
転じて、持ち上げられている女優、玉城ティナらの、独自性について疑問を感じる。
いや、悪いとは思いません。ご当人のせいでもありません。また、日本のコンテンツビジネスとしては、かわいいだけでもじゅうぶん、なのかもしれません。
でも、未実績でなわけですし、演技がものすごくうまいわけでもなく、雰囲気も普通です。
好みなのかもしれませんが、日本では、持ち上げ感というか、もてはやされ感を感じてしまう女優さんは一定量存在する──と思う、という話でした。
私感ついでに言うと玉城ティナはその筆頭です。