「最強ママのメリケンサック!」ライリー・ノース 復讐の女神 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
最強ママのメリケンサック!
深手の傷も何のその。ホッチキスを打ってテープでぐるぐる巻き。そんな冒頭でのいきなりの復讐劇が気持ち良い。悪人を一人始末してから5年前に家族を殺されたエピソードが始まるのですが、その時点で『キル・ビル』を意識していたのではないでしょうか。作りこみ方は『96時間』監督だけあってさすがとしか言えないほどで、アドレナリン増加と爽快感を提供してくれます。
単なる復讐劇と侮ってはいけません。最初から最後までアメリカの現実である貧富の差をまざまざと見せつけられ、麻薬犯罪の横行、警察官の汚職、アルコール中毒を嫌っている描写が続きます。スラム街ではライリーが守護天使として有難がれ、事件発生率の低下にも協力していた。また、常に「正義」という言葉を使うところも違和感があるけど、悪を憎む気持ちに変わりはない。そんなライリーはヨーロッパに渡航して地下格闘技で鍛えて筋肉ムキムキになり、銃強奪も軍用のものしか選ばないという復讐マシンとなって帰ってきたのです。
処刑後に観覧車に吊り下げられ3人の実行犯の映像がホラーテイストもあり、わくわくさせられ、最後は命令を下した麻薬カルテルの首領ガルシアを打ち取れば終了!のはずが、悪党にも可愛い娘がいたために、とどめを刺せないところが彼女の唯一の弱点。やっぱりヒロインにも弱点がなけりゃね。
そして、「そっちか?!」と唸らせる警察内部の内通者。カーマイクルとモイゼスのコンビも良かったけど、ミスリードさせるカットもあり、まんまと騙されました。やっぱりアルコールが悪の第一歩なんですね。描き方は麻薬よりも悪そうだった(笑)。さらに、これを言ったら完全ネタバレになるけど、続編希望・・・
kossyさんへ
軽いミリオタ&ガンオタですが、「知ってる範囲と程度」は古い情報がベースなので…この世界、技術の進歩が速いですからねw
そうか、直ぐにジョンウィックが来るんですよね。楽しみです!