劇場公開日 2018年11月3日

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「韓国映画恐るべし!キム・ダミ恐るべし!!」The Witch 魔女 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5韓国映画恐るべし!キム・ダミ恐るべし!!

2023年5月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

「THE WITCH 魔女 増殖」がおもしろそうなので鑑賞しようと思ったら、シリーズ2作目であることがわかり、慌てて本作をアマプラで鑑賞しました。

ストーリーは、異様な研究施設から逃げ出した8歳の少女が、記憶をなくして酪農家夫婦の娘・ジャユンとして育てられて10年余りたった頃、経済的に苦しくなった養父母を救うため、賞金目当てでオーディション番組に出場するが、それをきっかけに謎の男たちに狙われることとなり、かつて自分が収容されていた研究施設や組織、そしてジャユン自身の秘密が明らかになっていくというもの。

韓国映画らしく冒頭から凄惨な描写があり、ただならぬ雰囲気を醸し出すと同時に、ジャユンにまつわる秘密を強烈に印象付け、それを終盤のどんでん返しに繋げる構成が鮮やかです。序盤のシーンがうまくミスリードを誘い、まんまと欺かれます。

前半であれほど見せた、ジャユンの素朴で屈託のないかわいらしい笑顔。その同じ笑顔が、終盤では全く別の意味をもち、恐怖を超えた戦慄を覚えます。韓国俳優に詳しくないのでよく知らないのですが、主演のキム・ダミの底知れぬ実力がうかがえる名演だと感じます。

アクションシーンは凄惨極まりなく、目を背けたくなるような描写もありますが、それ以上に印象的だったのはパワーとスピードの演出です。研究施設でどのような改造や手術や遺伝子操作がなされたのかはわかりませんが、人間兵器として製造された若者たちのバトルに目が釘付けです。

脚本といい、アクションといい、邦画は大きく水を開けられた思いがします。韓国映画恐るべし!キム・ダミ恐るべし!

主演はキム・ダミで、ジャユンの二面性を見事に演じ分ける怪演です。脇を固めるのは、チョ・ミンス、パク・ヒスン、チェ・ウシクらで、よく知らない俳優ですが、いずれも役にうまくハマっています。

おじゃる