男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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寅さんはもういない、寂しく虚しくて。
特殊で高度な技術で、寅さんが現実に復活して新しいシリーズで演技しているように見せてくれるとばかり思い込んでしまっていた。
あらゆる回想シーン(既シリーズからの)は寅さんがそこにいて懐かしく、待ってましたと安心はしたが、既に何度も観ているシーンなので。
回想シーン以外の本来のシーンでは、寅さん不在がつきまとい喧嘩のシーンもなんだか洒落にならない。
今までのシリーズでは、寅さんが居ても旅に出ていても、喧嘩でさえも楽しく明るく観られていたが。
吉岡秀隆とゴクミを中心に話がまわっていたとは知らなかった。
吉岡秀隆の演技は若い頃の方が自然で好きだ。
好みもあるだろうが、吉岡の目の演技(それともあれは地?)や発音が苦手に感じた。
役の満男の屈託が映画のトーンをやや灰色にしていた印象もある。
泉の父親がらみの、深刻で冷たいいざこざも、あすこに寅さんがいてくれさえしたら全然違っていただろうと思ってしまった。
寅さんの生死をはっきり描くセリフがないのは、それでいいと思う。
そんなセリフ、とても入れられなかったのだろう。
それを言っちゃあ、おしめえよ。
フーテンの寅さんだから永遠にいつか帰ってくる人でいい。
でも、映画の寅さんは渥美清さん存命の時のシリーズだけで、もういい。
お正月といえば寅さん
小さい頃、毎年お正月元旦は父親と始発電車で浅草にお参りして帰りに寅さん映画を観るのが決まっていた。その頃はドリフの映画と二本立てで、子どもの私はドリフが楽しみで父親は寅さんを楽しんでいた。いつの間にか父親とのお参りをしなくなって寅さん映画も毎年みることもなくなった。もっと大人になって寅さん映画はレンタルで制覇して、あらためてはまって、また映画館で寅さんを観るようになって、渥美清さんが帰らぬ人となった。そんなわけで、わたしのなかでは寅さんがまだまだふらふら旅してるような気がしていた。
今回の映画で寅さんとの別れを実感し、寅さんもういないんだなあとしみじみ感じた。
映画はいろんな意味でコンプライアンなど気にしなかった昭和の映画を思わせ、良い映画だった。
やっぱり、最後にはホロリとさせてくれました。
残念ですが・・・
どのように表現がなされるのか大変興味がありました。率直に言って、この作品で当時の「なま」感を表現できるかと思っていました。しかしながら、過去の「寅さん」の実映像でさえ当時の強烈な寅さんのオーラは消えていて、体温が無くなったように寂しいものでした。大変失礼ながら今回の作品に登場されたCAST/STAFFの方々も、当時の熱や汗を感じられなかったのではと思いました。皆さんが一所懸命に作られた作品をけなす気は毛頭ありません。思い出のままの寅さんで、この作品は作らない方がよかったのではと感じました。
桑田圭祐の歌は伏線というか引き立て役
桑田の最初の歌にマイナス評価が多いようですが、あれはエンディングで渥美清の歌を引き立てるための伏線です。最初、桑田が歌うことで、もう本物の寅さんはいないんだ、時代も変わったんだという印象を与えます。そのうち寅さんは満男やみんなの心に残っていることを感じることになり、最後の歌で泣けるのです。良い演出です。
ところで多くの美女が登場しますが、一番はなんといっても倍賞千恵子でしょう。初回のさくらの初々しさとみずみずしさは素晴らしい。
寅さん好きで見ましたが…
正直、あまり好印象は持ちませんでした。
寅さんにハマったときには渥美さんが亡くなられていて、男はつらいよは全てDVDで観ました。
だから、男はつらいよが映画館で見られると知って、とても楽しみにしてました。
どうして生きてるのか、の寅さんと満男のやりとりとか
俺の名前を風に向かって呼べ、とか
寅さんの名言が散りばめられてたのは嬉しかったけど、
いくつかの引っかかりが飲み込むには大きすぎて、好きな映画!とはならなかった…
桑田さんの歌は、わざとリズムを外して歌うのが耳障りだったし、歌の最後の口上にいたっては、なぜ桑田さんの口上など聞かねばならないのか…
寅さんのだけ流してほしかった…
あと、山田洋次作品の若い女性はおしなべてそうなのだけど、言葉遣いがおかしいのが残念。
祖母に浴衣を着せてもらうのに「おばあちゃまが着せて“くださったの”」なんて言葉遣いをする孫はいない。
一般家庭ならなおさら。
「〇〇だ“わ”」みたいな言葉遣いも普通はしないと思う。
こういうの、俳優やスタッフは不自然と思わないのかな。思っても言えないのかな。
居間への手すりとか、博とさくら二人住まいで小さくなったテーブルとか、膝が悪い?博が椅子に座っているのとか、諏訪家の今の描写は良かったけど、
金をせびる泉の父とか、なんであんな風に描いたんだろうなあってエピソードがいくつか。。
志らく、たま平、タコ社長の孫はいない方がよかったと思う。
(たま平の役は必要だけど、あんなに目立とうとするへんちくりんな介護施設職員は現実味がない…
必要な台詞を過度に目立とうとせずに言う、朝日印刷の工員みたいに演出すればよかったのに…)
美保純だって、48作の寅さんでそんなに大きな存在でなかったのに、ことさらに登場させなくてよかったと思う。
リリーさんが喫茶店?バー?をやってるのはわかるけど、神保町に開くかなぁ…とか細かい違和感ばかりです。
目に付いたところばかりあげつらっているけど、寅さんが好きだから公開が楽しみで、映画館に足運んで観ました。
それでも、正直、うーん、です。
登場させたい(義理があって登場させなきゃいけない)人が多かったのだろうけど、そういう余計なものを削って、“寅さんを想う人たちのその後”だけを見せてほしかったです。
寅さんよく知らないけど、話題になってるし気になって観てみた人が、この映画を観て寅さんの他の作品観てみよう、と思うことはない気がしました。
寅さんに関わる人たちのその後が知れて、そうかそうか、というあったかい気持ち、みたいなものはあります。
スターウォーズが閉じたように寅さんも閉じれたか。
満男君、キャラの連続性を意識してか話ぶりに違和感あり。流れとしてゴクミ登場は期待するところだったが映画から遠ざかっていた感が伝わって来るのが残念。
年寄受けの話題で盛り上がる客席。歴代マドンナの若い姿に感動あり。
渥美清あっての寅さん。エンドロールの渥美清の歌声聞いてほっとした。桑田の歌う寅さんに意味有や無しや?
寅さんの語りを聞きながら最近のドラマ”俺の話は長い”を思いだしてた。生田斗真が令和の小ぶりな寅さんだったのか。
お帰り寅さん
40代女性です。子どもの頃から家族全員寅さんファンです。DVD全巻持っていますので、仕事やいろいろなことに疲れた時に観る寅さん。今回一人で観に行きました。周りは60代以上の方ばかりでした。
率直な感想としては、始めの桑田さんの歌唱は必要?寅さんのイメージが強いオ―プニングに桑田さんが出て来た瞬間「何でやねん!」と思わず突っ込んでしまいました。あぁ、残念。ほんと。エンディングは寅さんで安心しました。
いろいろ場面で回想シ―ンがあり、懐かしく、大事な場面で優しく大切なことを教えてくれる寅さんに涙しました。やっぱり寅さん素敵です。吉岡秀隆さんが、アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞された時の「この仕事をしていて辛い時に時々胸に出て来て励ましてくれる、今は天国にいる渥美清さんに感謝したいです。」と言われたことを思い出してまた泣いてしまいました。
寅さんは今もこれからもみんなの心の中に
毎年、大晦日には感動作を鑑賞して、汚れた心を涙で洗い流して、新年を清らかな気持ちで迎えようと決めています。そして、2019年の締めに選んだのが本作です。期待どおりの作品で、2020年も頑張ろうと思わせてくれました。
本作は、「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品ということですが、実は過去作を1本も見たことがありません。もちろん、渥美清さん演じる寅さんが巻き起こす人情喜劇であることや、おなじみの主題歌は知っていました。ただ、ストーリーやキャストにそれほど興味がなく、海外のアクションやSF作品のほうを好んで見ていただけのことです。
そんな、寅さん初心者の自分でも楽しめたのは、22年ぶりの劇場版ということで、多くの年齢層を意識した作品構成がなされていたからではないでしょうか。本作は、寅さんの甥の満男を軸に、彼の視点や独白によって進んでいきますが、そこに多くの回想シーンがはさまれているので、ほどなく人物の相関がわかり、それぞれの人物が抱える思いも伝わってきます。あわせて、寅さんが残した言葉や思い出から、周囲の人がどのような影響を受けたのかを描き、同時に寅さん自身の魅力も描き出しています。
また、回想シーンのおかげで、俳優さんたちの変化が見られたのもおもしろかったです。吉岡秀隆さんは「北の国から」で見慣れてはいましたが、後藤久美子さんは久々に拝見して懐かしかったし、若い頃の倍賞千恵子さんは本当にかわいらしかったです。みなさんそれぞれに、いい感じに年を重ねてこられたことが、スクリーンから伝わってきました。
とにかく本作では、回想シーンがかなり効果的に働いていると感じました。そんな本作のキモともいえる回想シーンを支えているのが、デジタル修復技術です。このおかげで、回想シーンはもちろん、現在シーンにさえ寅さんがいきいきと登場し、他の俳優とみごとに共演しています。
シリーズファンには50年のあゆみを振り返らせ、初心者には50年のブランクをやさしく埋めてくれる本作、見て損はないと思います。むしろこんなにいい作品をなぜ今まで1本も見てこなかったのかと悔やまれますが、一方で自分もいつのまにか寅さんのよさが味わえる年齢になったのだなとも感じます。自分のような人間が増え、寅さんを取り巻く人々がそうであるように、寅さんは今もこれからも日本人の心の中にずっと生き続けていくのだと思います。
寅さん作品を2、3作品観ただけな人でも、めっちゃ楽しめます!
寅さんを観た記憶は
子供のころ親が見てたからなんとなく見てた程度。
でも、長年たってもこんなに愛されるキャラと作品には理由があるんじゃないかと思い鑑賞。
寅さん作品を2、3回しか観てなくても
めっちゃ楽しめます。
寅さんのように、
不器用でめんどくさくても
愛される人っていいなぁ。
と、今の時代だからこそ思いました。
「おかえり、寅さん」
輝く吉岡秀隆!桑田佳祐が完全なる蛇足
吉岡秀隆がこの作品の中学以降の満男の役を演じておらずたまたま無名とか、今は俳優を辞めた子役だったらもう全く成り立たない。
円熟の味のある演技とキャラクターで作品をグイグイ牽引する。
お久しぶりの後藤久美子の美しいことといったら!
少女と熟女の後藤久美子を見比べられるだけでも観に行く価値あり。
倍賞千恵子、夏木マリはじめ、たくさんの女優陣の若かりし日々を堪能し寅さんを1作も観たことがなくてもすごく楽しめた。
渥美清の笑顔の残像が離れない良い作品となったと思います。
家族ってうっとおしいとこもあるけど、やっぱりいいなと思わせてくれてお正月にぴったり。
ただ、桑田佳祐の映像と歌だけほんとに余計!
映像なしだと多少ましだし、渥美清が歌ってる過去映像だったら3倍良かったと思う。
サザンでファンに向けて歌ってる分には否定しないけど、決してこういう歌が向いている声でもないですしね。蛇足とはこのこと!蛇に足はつけないでほしかった。
『お帰り寅さん』…? というよりも『おやすみ寅さん』の方が良くないっすか?
最近観た映画ではかなり良かったほうだと思います。概ね満足でした。
通常、観客の入れ替えは映画の始まる10分前には始まるのですが今回は5分前になっての入場開始でした。 「なんでだろう?何かしらトラブルかな」と思ったのですが客層を見てガテンがいきました。 お年寄りが多いため移動に時間がかかるのです(笑)ここまでシニア層ばかりの映画は久々だったのでチョット可笑しかったです。もちろんバカにしている訳ではありません(笑)自分も限りなくシニアに近い年齢ですから( ^ω^)
劇中の寅さんのギャグシーンではドッカンドッカン湧いていました。 またエンディングではすすり泣く声も聞こえてきました。 こういう雰囲気の劇場内の様子もずいぶん久しぶりだと感じました。
新年に相応しい微笑ましい鑑賞体験をさせてもらいました(ᵕᴗᵕ )*
満男もレギュラーシリーズのときと比べて一児の父親になっており たくましく成長していたように思います。 ラストのイズミとのキスシーンも良かったし 歴代のマドンナラッシュも最高でした。
タイトルは『お帰り寅さん』だったけど内容的には『おやすみ寅さん』がしっくりきたかなぁ。
霊体寅さんも出てきたし(満男の幻覚かもだけど)おそらく車寅次郎は日本のどこかでヒッソリと亡くなっているのでしょうね。
あと気になった点を挙げるとやっぱりオープニングがなぁ、桑田佳祐の歌声がどうにも作品にあってないんだよなぁ。 歌唱だけならまだしも映像までつける必要があるかな?
それとさくらや博、リリー等のキャラの老いの表現がちょっときつく感じました。 リアルっちゃあリアルなんだけどね。
以上、新年一発目の鑑賞記録でした(`・ω・´)
見ました。だけどね、
桑田さんが嫌いとかではなく、何故寅さんが歌ってないのかとても不思議でした。
桑田さんが歌う間、ずっと桑田さんが映し出されてた。
やっと寅さんに会えた喜びに浸ることが出来ないまま、何か変な「間」が入れられた感じです。
監督は山田洋次さんなので、この人に文句を言う訳にはいかないけど、やっぱり何か外してしまったんじゃないかと思う。
他の俳優さん達はレギュラーであっても、「寅さん」のための脇役に徹していたのに。
山田さん、申し訳ない言い方になるけど、ボクたちはあなたの映画を見に来たんじゃない、「寅さん」に会いに来たんだよ。
ゴクミは美少女。
旧作の総集編。
本作品の見どころは後藤久美子の美少女ぶりを再認識できるところ。たくさんのヒロインが登場するが、おっさんの自分よりも年上。
みんな美しいが、どうしても今の姿とダブるってしまう。
寅さん映画、我が地元には来てくれなかった。だから思い入れがほとんど無いのです。
懐かしさはあったけど‥‥
甥っ子の満男が過去の寅叔父さんを懐かしむと云う作品。寅さんシリーズの過去作品の映像と現在の映像をうまくストーリーに合わせて繋いで作成した作品。
繋ぎ合わせ方が絶妙でありさほど違和感はなかった。
初恋の泉との再会を通して賑やかな寅さん家族との団欒やちょっとした騒動などを通して今は亡き寅さんを懐かしみながら満男は泉との数日の時間を過ごす。
極々単純なストーリー展開。
過去の懐かしいマドンナの映像が登場するが今は亡きマドンナ役の女優さんや大きく変貌した俳優さんの風貌を見ると数十年の年月の重みを感じてしまう。
特にさくらの倍賞千恵子さん、昔はメチャ可愛いかった!(失礼ですが)
後藤久美子さんもティーンの頃の顔と現在の顔を比べて、あっ!今はこんな顔になるんだな。っと思いながら観るだけでも楽しかった。
でも相変わらず、四角い顔の寅さんだけは昔のままだった。寅さんを想うだけで私の前にヨッ!と右手を挙げて現れてくれるようです。
ノスタルジイの功罪
もったいない、もったいない、もったいない
なんかしっくりいかずに年始に2回目を観に行ったが
更に違和感が深まる事態に
小路先生の本も見てはみたが・・・
整合性や辻褄、細かい設定等々、山田流に多くを求めてはダメなことはわかっていても
やはりどんな分野においても進化をみせていかねばなぁ
回想部は盛りだくさんで、ツボも抑えていたがカット点が惜しかった
他コメントでも散見したが出なくてもよいキャスティングは極力削るべきだった。
小林稔侍や美保純は扱いがかわいそうだし中澤準は作品と合わない
逆に寺尾・吉永両名には出てほしかったなぁ、浅丘・夏樹はちと痛かったかな。
老いは銀幕のひとたちにはある意味残酷だよなぁ
小ネタも満載で作成側の意図も透けて見えたが肝心のあるべきすがたが薄かった
レギュラー陣もほんとに納得していたのかが疑問だ
満男と泉は相変わらずもやもやイジイジしていてなんとなくほんわかした
吉岡の眼力に頼った重い演技と素人化したゴクミはご愛嬌としても
池脇・桜田の両名が好演であった事だけが唯一の救いか
桑田のオープニングはまぁ好きずきといったところ
個人的には田中裕子にはご出演頂きたかったし、倍賞千恵子にお兄ちゃんへの
思いを口に出して欲しかったなぁ
Blu-rayにはディレクターズカットのシーンを満載にしてほしいな
なにはともあれ、好きな寅さんにシネスコでお会いできただけでもありがたかった
ありがとうございました
冒頭の歌で置いてきぼりに
子供時代、家族で観て来た寅さん。
渥美さんのお顔がスクリーンに映った瞬間、懐かしさで胸がいっぱいに。
映画冒頭部分の満男君の夢オチにクスッと笑わせて貰えて導入部分の掴みも素敵でした。
ただ、その直後の桑田さんの主題歌熱唱があまりに唐突に感じられ、
一気に現実に引き戻されてしまいました。
桑田さんの歌声は好きですし、後から某所で読みました山田監督の言葉から
こだわりと想いがあっての事、と分かりましたが、制作の中に
誰かこれを止める人はいなかったのか?と言うのが率直な感想です。
物語の本筋に全く関係のないものを入れる映画は
お笑い系の作品等に時々ありますが・・・
今回の寅さん映画、この物語の雰囲気には合わない気がします。
出だしで物語から現実に引き戻されてしまった為か、その後も作品内の
リアリティの無さ一つ一つに目が行ってしまい、
いまいち入り込みきれなかったのが個人的には残念です。
それでも心に沁みる味わい深い物語と、寅さん満男君の絆、懐かしくも温かい名場面の数々、
今も兄を待っている妹さくらさんの姿に涙腺が緩み、
映画上映終了時には観れて良かった・・・かな?と感じた作品でした。
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