劇場公開日 2019年12月27日

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「Zガンダムを見たときのあの感じ」男はつらいよ お帰り 寅さん わら太3世さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0Zガンダムを見たときのあの感じ

2020年1月15日
PCから投稿

過去の映像を使いまわして新作として売るあくどい商売と言ったら言い過ぎかも知れないけど想像した以上に何も残らない映画だった。「あの寅さんがCGで蘇る」なんて言うからターミネーターのようにCGの人物が動き回るかと思えば昭和レベルの心霊映像。そして冒頭の(音楽)寅さんの歌いまわしは客席から「シラー」って声が聞こえるぐらいどっちらけで桑田さんが気の毒なぐらい。寅さんのファン層は60代以上で音楽寅さんのファン層よりちょっと上なんだよね。まあ光男と泉の3文芝居は山田洋次監督の得意分野でここはホロっとさせるものの、結局ちっとも寅さんと繋がらない無理やりな予定調和でなんだかなーという。光男の娘の同級生として若手の新キャラが登場するのはまさか続編に含みを持たせたわけではないのだろうけど、初めてZガンダムを見たときの「お前誰だよ・・・」という失望を味わいました。
まあこういうのはファンが観るための映画だから外野がとやかく言うもんじゃないだろうけどね。

わら太3世