「50年かけて作られた稀有な作品」男はつらいよ お帰り 寅さん プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
50年かけて作られた稀有な作品
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テレビ版が1968年、映画版第1作が1969年。
渥美清をはじめとした出演者たちや歴代マドンナたち、そして山田洋次監督やスタッフの方々が積み重ねてきた50年目の50作目。
これは何人も否定できない重みがある。
「スターウォーズ」のような大規模な座席数の所ではなかったけど、逆にその小さめのスクリーンにぎっしりと入った年齢層高めのお客さんの中で見たのが、かつての「お正月は寅さん」のキャッチフレーズを思い出した。
映画の上映中はしゃべってはいけない事くらい百も承知で言うけど、昔の映像が綺麗にリマスタリングされて、回想シーンで吉永小百合さんや大原麗子さんなどが画面に出てくると、周囲のオジさんオバちゃんたちから「若いねぇ」とか「綺麗だなぁ」と洩れてくる呟きはそんなに悪いものではなかった。
これで「男はつらいよ」は完結でいいでしょう。
満男と池脇千鶴さん演じる編集者の再婚話などで続編を作るのはやめて欲しいと思います。
これで物語は終わりですが、寅さんはこれからもずーっと生き続けますから。
以下、ちょっとだけ蛇足。
ゴクミの芝居というか、台詞まわしに若干の違和感を覚えたのは、彼女自身も役柄と同様に海外生活が長かったから、ある意味ではリアリティがあると言っていいのかなww
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