劇場公開日 2019年12月27日

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「おかえり、寅さん。」男はつらいよ お帰り 寅さん ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0おかえり、寅さん。

2019年11月27日
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鑑賞方法:試写会

笑える

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おかえり、寅さん。

あの懐かしき、渥美清さんが帰ってきました!
始めに、男はつらいよのオープニングが流れてきたときには鳥肌がゾクゾクっと。
そして聞こえる声は、な、な、なんと桑田佳祐さん♪

その歌声はまるで渥美清さんそのもの。
一瞬本人の歌声かと聞き間違えるほど、似ていたので感動しました(*^o^*)

そうして始まった寅さん。
舞台は現代ではあるものの、やはり寅さんの面影は至る所に感じられるから素晴らしい!
主人公は、さくらさんの息子の満男。
冒頭では、彼の初恋の泉ちゃんが出てくるので、とても懐かしい気持ちに包まれました。
さらに彼が、結婚して高校生の娘がいることに驚き!
立派に一人の父親として娘を育てていました。

さくらさんも変わらず、あの「とらや」に住んでいたのが素敵!
夫と仲良く生活しながら孫の成長を見守る、その和気藹々とした雰囲気が見ていて微笑ましい。
直ぐにでも、寅さんの空気を感じられる空間に、ジーンとするものがありました。

そして、満男が寅さんを思い出すたびに、様々なエピソードが蘇る…。
その一つ一つに味があり、観ているだけで心が満たされます。
満男の子供の頃から、青年→大人へと変化する時代の流れの中で、寅さんの存在がいかに大きかったか。

さらにさらに、色々なヒロインと繰り広げる色恋沙汰もとても懐かしい。
浅丘ルリ子さんとの、駆け引きも今もなっては貴重な思い出。
あの時寅さんが結婚していたらこのドラマは終わっていたのかもしれない⁈
そう考えると、なかなか深いエピソードだなと思いました。

そういった、あの頃はドキドキハラハラさせられたエピソードも、今となっては微笑ましく笑えるものばかり。

虎さんがこんなにも愛されているのは、彼の人柄と、周りの人たちの温かい心があってこそだってことを改めて感じました。

バリバリ寅さん世代の人はもちろんですが、寅さんを知らない平成生まれの人も楽しめそうな物語。
ヒロインだった人を観ていると、今は大女優の人がたくさん!
まさか、こんな人までもが寅さんのヒロインをやっていたのか!?
という、サプライズな映像に驚きの連続でした。
この体験は、是非映画館で味わってほしい!

そして、エンドロールで流れる、渥美清さんの圧巻の歌声に聞き入ったなら、自然と拍手が巻き起こることでしょう
(((o(*゚▽゚*)o)))

この感動は、世代を超えてたくさんの人に共感してほしい!
50話めのフィナーレを飾るにふさわしい、素敵な映画でした。
感動をありがとうございました(o^^o)

ガーコ