暁に祈れのレビュー・感想・評価
全66件中、61~66件目を表示
リアルな迫力はタトゥー率の高さに比例するのか?
予告編で立木文彦さんがナレーションを担当されている時から男臭さプンプンの骨太な感じに鑑賞意欲を掻き立てられて初日に鑑賞しました。
感想はと言うとちょっと違ってた感じで個人的にはう〜んな感じのまあまあ。
細かいこと先に書くと、実在する刑務所の中での出来事を描いているので全体的に暗い。
字幕が限りなく少ないので、タイ人の囚人が何言ってるかが雰囲気でしか分からないw
主人公のビリーがダメダメなので感情移入し難い。
刑務所内の売店で働くレディーボーイは大丈夫? トラブルの元凶になると思うんだが…
でしょうか。
とにかく刑務所の中が悲惨。家畜小屋と言った感じで人権も何もあったもんじゃない。
日本の刑務所が天国に感じる(入った事は無いけど)
そんな無法地帯の様な中でもルールみたいな物はあるみたいだけど、ある程度収容されて周りに認知されてないとそんなルールも適用されない。
とにかく男しか出てこない(当たり前か)、異様にタトゥー率が高い。
この世の地獄を描いた様な中でムエタイに活路を見出すのだが、主人公のビリーが結構ダメダメ。
最後の病院からの脱走で線路向こうの子供の声にふと我に帰ったかの様に引き返すのが唯一の救い。
ここが邦題の「暁に祈れ」のキーポイントだと思うけど、それ以外は暁に祈る前に悔い改めろ!言いたくなる位の薬物依存過ぎてあんまり感情移入が出来づらい。
刑務所 プラス ボクシングと言えば、名作「あしたのジョー」を鑑賞前から連想する人も多かったと思いますが、主人公のバックボーンは違えど、ジョー程ストイックではなかった。
どちらかと言うと漫画「軍鶏」の様なダークな雰囲気。クスリ ダメ ゼッタイ!
あと女性が刑務所の中に入るなんて明らかにトラブルの元になるので御法度だけど、何故かレディーボーイが売り子をしているw
勿論彼ら(彼女ら)も何らかの罪を犯しているからこそ、収容されてる訳ですがレディーボーイが許されている理由が割と微妙(案の定トラブルになるし)
治外法権過ぎて、もう悲惨としか言い様が無い中でムエタイ式ボクシングに希望を見出していくのは「あしたのジョー」とおんなじ感じではあるので男の子には来る物があるんですが、正直全体のリアルな迫力を意識し過ぎて、クライマックスまでの起伏が薄いかなと。
ただ、特に感動がある訳でも無いので爽快感に欠けますが、悲惨な状況の中で重苦しくも進んでいく暗い画面の中にガツンとしたリアルな迫力が圧倒的です。
好みが分かれる作品であると思うので、あしたのジョーやROCKYの様な感動は少ないですが、リアルな迫力と男臭さが好きな人にはガツンと来る作品かと思います。
地獄で何を思ったか
見所満載で、とても力強い作品だった!
面白かった!
イギリス人ボクサーのビリーは、タイで麻薬を使用したとして逮捕、収監されるが、その刑務所がとんでもない地獄で…
まず、ビリー本人が、とんでもなくダメな人で
麻薬をやって地獄へ送られて
さらに、またその地獄でも麻薬をやってしまう
とにかく意志が弱い
しかし、そんなダメダメなビリーを見ているうちに
彼はあらゆることに不安なんだなというのがわかってくる
言葉のわからないタイでボクシングをしているが、一流にはなれず
麻薬をやっても解決しないのに手を出してしまい
その快楽に溺れるようになる
そして、刑務所へ入っても、その不安が消えることはなく
さらに、麻薬を常習するようになる
そんな彼を救ったのが
刑務所で出会ったムエタイだった
必死になって練習して、相手を打ち負かした時、ビリーは快感を覚えるようになる
それはビリー自身の内面にある怒りを解き放した瞬間でもあり
麻薬とは違った快楽を感じたのだろう
そこから、彼はドラッグを断つ努力を始めるようになる
これは、ビリー本人が麻薬地獄から抜け出せるようにと祈り続け
やがて、その夜明けにたどり着く
ビリーが人として目覚める話だった
そのビリー自身の成長の話にも感動だったけれど
タイの刑務所の地獄っぷりも、かなり眼を見張るものがあった
映画を観る前に丸山ゴンザレスさんのトークショーがあって
撮影で使われた刑務所のレポを観たのだけど、
なんだろう
刑務所というよりも、家畜小屋っていう印象
人権なんて、まるで感じられない
まさに地獄
こんなところにいるぐらいなら、ラリってた方がマシっていう気持ちは、分かる気がする
それでも、ビリーがそこから何とか這い上がって生還しようと思ったのは
彼の中に生きたいという気持ちが残っていたからに違いない
そのことに、ビリー本人が気づいた時が
ビリーの夜明けの時だった
ごみ溜めのような刑務所の映像には、かなりショッキングな部分もあるけれど
この世のリアルな地獄を観たい人は是非
厭
クレイジージャーニーなどで知られる丸山ゴンザレス氏のトークショー付き試写にて。本作のウリは「出ている囚人はメインキャスト以外全員が元囚人や、ムエタイ選手。ロケ地も刑務所の廃墟」というところ。映画で出てくる刑務所の実情は本当に想像を絶する。グロ耐性がいくらあっても、画面から放たれる異様な嫌悪感に思わず目を背けたくなる。まさに厭な感じなのだ。レイプや暴行が横行する刑務所は地獄という表現がぴったり。
でも、肝心のムエタイ要素があまりなく、ボクシング映画特有の胸熱的な展開もあまりない。
ロッテントマトでの高評は聞いていたが、タイのヤバい刑務所事情を知ることができるだけの映画だった。そして自分はかなり嫌な気分になって、映画館でもかなり窮屈な気がした。感情描写もあまりない。というか主人公がかなり自業自得。
ラストシーンはかなり美しい。
絶望を越えた先にあるのは、痛みという名の悲しみのみ。
痛い、痛い…。
観ているだけで目を覆いたくなるような、絶望の世界を観てしまいました…。
タイの刑務所がここまで酷いとは…。
21世紀の刑務所とは思えない壮絶な環境の連続に、よくぞ生きているなと思いました。
タイの刑務所って、日本と全然違う…。
多分日本人の犯罪者があそこに放り込まれたら絶対生きていけないと思います…。
ヤクザでもないのに、みんな日常的に身体中に刺青を入れ、己の強さを肉体を持って表現するという、過酷な世界。
ここでは、肉体のみが自身の力の強さを表現できる、まさに弱肉強食!
殺人、レイプ、汚職なんでもありの環境の中で生き残るためには、自分の腕力に頼るのみ!
そんな壮絶な環境に放り込まれた1人の白人ボクサー。
何度もやられそうになりながらも、その拳で必死に抵抗していきます。
その強さは周りのタイ人も一目を置くほど!
喧嘩して、戦って、半殺しにして、自分の筋肉にすがりながら必死に抵抗し、ドラッグの力を借りながら、強くなっていく姿が凄まじかったです!
彼の血の滲むような努力には感服しました…。
こうして、3年間も過酷な刑務所生活を続けた彼。
彼がこの刑務所生活に耐えられたのは、ムエタイボクシングクラブのボクサーになったからこそ。
ボクサーという職業が、彼の心の支えになるとはなんとも皮肉な話です…。
もしクラブという心の拠り所が無かったら、とっくに生き絶えていたでしょうね…。
最後の最後に衝撃のラストが待っていたことにビックリ!
おお〜!
そうきたか、と思わず言いたくなるような展開でした。
濃密な空気の中の117分。
この重苦しい空気は劇場でないと味わえないと思います…。
全66件中、61~66件目を表示