「良質な知的ショー、ただし…」華氏119 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)
良質な知的ショー、ただし…
「トランプもオバマも、同じ所からカネ貰ってる」て主張はなかなか新鮮だった。
やっぱりこの人は、国際問題より国内問題扱ってる時の方がツヤがあるね。編集も構成も、明らかに前作より冴えてるし。
良質な知的ショーでした。最後の御涙頂戴はいただけないが。
ただ、いつもの事ではあるけど、余りにも一方的過ぎる。
トランプ政権が生まれた背景には、どうしても生み出さざるを得なかったアメリカ現地住民の事情があるはずなんだよ。
それは日本原住民の我々にはどうしても分からない。池上彰に分かるはずない。
そういう逆の視点からの映画も見たいね。でも日本の地方のシネコンじゃ、そういうの上映してくれないんだよなぁ…。
コメントありがとうございます。
世界一有名なドキュメンタリー作家、ムーア監督の致命的な欠点は
「両論を提示しない」、この1点に尽きると思うのです。
だから私のような半端な馬鹿にツッコむ機会を与えてしまう。
一方的な否定は、一方的な肯定と本質的に全く同一なのです。
> 果たして困窮しているのは弱者「弱者」なのか、それとも…
んなもん「弱者」に決まっています。
しかし残念ながら、ムーアの作品にはそれを肯定する論理の力がないのです。
御涙頂戴じゃ何も変わんねえんだよ。
コメント、失礼致します。
先におことわり致しますが、私はマイケル・ムーアのフアンでも何でもありませんのであしからず。
逆からの映画というか主張とのことですが、トランプ政権が生まれた背景はネット上に解説がゴマンとサイトがあります。
但し、貴殿の仰ることはそういう冷静な分析と言うより、正にマイケル・ムーアのようなかなりの熱量と能力を駆使した映像作品ということかと、僭越ながら推測致しました。
スティーブ・バノン辺りがその役に適任なのでしょうから、もうアメリカ本土ではそういう作品が存在しているのでしょうね。
但し、貴殿の仰る通り、我々にはその真意は体現できないと存じます。もはやアメリカの威厳の中枢であった白人男性は、全米人口での割合を急速に減少させつつあり、その権威の失墜の焦燥感を件の大統領により、酒や麻薬のように現実逃避することで正気を保てることのみが、まるで”神々の黄昏”のような郷愁感をもたらしてくれると思うことなど、100%理解は困難です。
彼らにとって”アメリカアズナンバーワン”は遠い東の辺鄙な島国で生きている我々には皆目見当もつきません。そして、理解に苦しむことに時間を費やす事も又、不毛に過ぎません。”黄昏”に寄り添っても、相手は親近感を我々には持ちませんから。それが、生まれてこの方、自分の州から一歩も外に出たことがない人の感覚だと思います。
勿論、偏見だとご指摘されれば、反駁する有効な裏付けは持ち合せておりませんが、しかし、彼らの純粋なエスタブリッシュとしての根源は、あながち遠く外れているとは思えません。海外へ出稼ぎにいかなければ生活ができない程困窮している国ではないことは事実でしょうから。
であるならば、我々が思考すべきは、果たして困窮しているのは『弱者』なのか、それとも自己責任として困窮自体がそもそも自業自得だと思うかのどちらかに思いを巡らすことなのではないかと、不躾ながらコメント差し上げた次第です。
差し出がましいコメント、大変失礼しました。