「続きを御覧じろ、ってことですね」バーフバリ 伝説誕生 完全版 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
続きを御覧じろ、ってことですね
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古代インドの話。
ひとりの女性が自分の生命と引き換えに、男の赤ん坊の生命を守った。
巨大な滝下の村で暮らす部族に助けられた男の子はシヴドゥと名付けられ育てられるが、成長するにつれて、滝の上流に心惹かれるようになる。
それもそのはず、シヴドゥは滝上流の王国の故バーフバリの忘れ形見だった・・・
という物語で、いわゆる貴種漂流譚といわれる神話的物語の変型。
高貴の血脈に生まれた幼な子が、故郷を離れてさまよいながら試練を克服し、結果、再び尊い存在となる・・・という枠組みのそれである。
物語の枠組みはわかっているので、さてさて、見せ場がどうか、どういう試練があるのか、どういう経緯で流浪する羽目になるのか、そこいらあたりが興味の焦点。
で、この映画、第1部なので、流浪の経緯の途中でバッサリ、次回を御覧じろ、となるわけで、青年に育ったシヴドゥの本当の試練はこれから。
ということで、評価は第2部を観てみないとできないのだけれども、第2部の完全版の公開は既に終了している(インターナショナル版はDVD化されているのだが・・・)ので、こりゃ困った。
インド映画といえば、個人的には大ロケーションと群舞だと思うのだが、この映画では結構CGを使っているので、モブシーンなんかも本物の人間なのかCGなのか、セットなのかCG処理なのか・・・
アクションシーンなども含めて、CGやスローモーションを多用していて、その分、画面の奥行きを欠いていて、派手な割には重厚さに乏しいのが残念。
それにしても、完全版の公開、後篇「王の凱旋」が先って、どういうこと!?
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