劇場公開日 2018年11月23日

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「初鑑賞」快楽の漸進的横滑り maduさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0初鑑賞

2023年9月21日
iPhoneアプリから投稿

アラン・ロブ=グリエ監督作、初鑑賞。

ヌーボー・ロマンの代表的作家と書かれてるけど
ヌーベルバーグとヌーボー・ロマンの違いがわからない。文学と映画の違いなのか?

当時、上映禁止やフィルムが焼かれるなどの憂き目にあってと言われるだけあって
過激な描写が多いけど、多分男女の性描写だったら問題にならなかっただろうな。

女性同士の絡みのシーンは直接的な描写とゆうより
概念っぽい愛撫が繰り返し写されてるのに、綺麗だし、きちんとエロい。今でこそ多くの女性同士の同性愛やセックスシーンが描かれる映画があるけど、この映画が当時どれほど挑発的だったかなど想像しながら観ていて興味深い作品だった。

私の解釈では、映画で描かれているのは同性愛とゆうよりは、社会でより弱い立場で性的に搾取される怒りを女性同士でおたがいに女を搾取することで怒りを解消しているような関係性だと思った。

映画の中で加害と被害、欲望の方向性、支配と被支配がぐるぐると入れ替わるのが面白い。

題名の文字列と響きと、そこから想起させる映画の意味が素晴らしいなと思って調べたらほぼ原題の直訳だった。

配信で鑑賞

madu