劇場公開日 2018年11月23日

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快楽の漸進的横滑りのレビュー・感想・評価

全11件を表示

3.0【”快楽の漸進的横滑り”って、格好良いタイトルだなあ、と思って観始めたら、ムッチャ難解エロティックアーティスティック映画だった。この映画の意味するところが一発で分かる人は凄いなあ。】

2025年6月21日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

驚く

■ルームメイト、ノラ(オルガ・ジョルジュ=ピコ)をベッドの上で鋏を胸に刺し、殺害した罪で逮捕された若く美しい女性・アリス(アニセー・アルヴィナ)。
 ベッドに拘束された被害者の心臓にはハサミが突き刺さり、その身体には聖女の殉教図が描きかけのまま残されていた。
 弁護士や警察、宗教関係者からの詰問が続くなか、彼女は頑なな態度を貫くのであった。

◆感想

・今作では、全裸が矢鱈出て来る。だが、特にアニセー・アルヴィナの均整な裸体は美しい。猥雑感なしである。

・裸体がマネキンになったり、そして全裸の裸体に流れる赤い塗料・・。

・但し、物語は進んでいるんだか、良く分からない。成程、それでタイトルが”快楽の漸進的横滑り”なんだね。

・果ては、捜査官が出て来て”やれやれ、最初から又、やり直しだ・・。”と呟いてエンドである。

<今作は、公開当時、公衆道徳に反するとしてフィルムを焼かれる事態にまで発展した問題作だそうであるが、そうは感じなかったアーティスティックムービーだと私は思います。さあ、難解な映画が好きな貴方、レッツ・チャレンジ!>

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NOBU

2.0アニセー・アルヴィナを愛でる映画

2025年6月9日
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鑑賞方法:映画館

「嘘をつく男」を何とか追いかけることができたので、これも何とかなるかなと臨んだのですが、やはり厳しかったです。ヌーヴォー・ロマンに翻弄されました。

快楽が少しづつ横にずれていきます。アリス→ノラ=弁護士→修道女→女囚→弁護士=ノラ→アリス。
あれだけ無茶苦茶しておいて、最後にあのオチつけるんかい!

「ジュテーム、ジュテーム」のオルガ・ジョルジュ=ピコも体張って頑張ってたんですが、やはり本作は永遠のアイドル アニセー・アルヴィナ!!
でもそれだけでした。

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sugar bread

4.0初鑑賞

2023年9月21日
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アラン・ロブ=グリエ監督作、初鑑賞。

ヌーボー・ロマンの代表的作家と書かれてるけど
ヌーベルバーグとヌーボー・ロマンの違いがわからない。文学と映画の違いなのか?

当時、上映禁止やフィルムが焼かれるなどの憂き目にあってと言われるだけあって
過激な描写が多いけど、多分男女の性描写だったら問題にならなかっただろうな。

女性同士の絡みのシーンは直接的な描写とゆうより
概念っぽい愛撫が繰り返し写されてるのに、綺麗だし、きちんとエロい。今でこそ多くの女性同士の同性愛やセックスシーンが描かれる映画があるけど、この映画が当時どれほど挑発的だったかなど想像しながら観ていて興味深い作品だった。

私の解釈では、映画で描かれているのは同性愛とゆうよりは、社会でより弱い立場で性的に搾取される怒りを女性同士でおたがいに女を搾取することで怒りを解消しているような関係性だと思った。

映画の中で加害と被害、欲望の方向性、支配と被支配がぐるぐると入れ替わるのが面白い。

題名の文字列と響きと、そこから想起させる映画の意味が素晴らしいなと思って調べたらほぼ原題の直訳だった。

配信で鑑賞

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madu

5.0ただただアニセー・アルビナの美しさ

2023年9月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画を越えた表現方式で唯一無二。ただただアニセー・アルビナを撮りたいだけの映画と言えばそれまでだが、キチン教会批判に結び付けるところがただならぬインテリ❗

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mark108hello

2.5裸が出過ぎていやらしさがない

2020年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アラン・ロブ=グリエ監督。74年。
ストーリーはあって無いようなもの。映像による散文。アヴァンギャルドをやるためのモンタージュ。死とエロス。基本やりたい放題。音響もかなり大きな要素。突然大きな音が鳴ると人は驚きますよ。

ただ画面から伝わる緊張感はただならぬものがある。何が映るか分からないためか…。フランス的なダルい会話劇は普通にあるけれど。

前衛からイマジネーションを受け取りたい人向けですね。

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散歩男

3.5☆☆☆★★★ アニセー・アルピナが腸、蝶、兆、朝、超〜綺麗。 思え...

2019年2月24日
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☆☆☆★★★

アニセー・アルピナが腸、蝶、兆、朝、超〜綺麗。
思えば、『フレンズ ポールとミッシェル』『続フレンズ』で人気爆発。当時のスクリーンやロードショーの人気投票では、トレーシー・ハイドやオリビア・ハッセーと並んで常に上位の人気でしたな〜。
そんな彼女が映画の全編で、眩いばかりの裸体を惜しげもなく披露してくれているのですから(≧∇≦)
もう思い残すことは無いっス!
これでもう心置きなく冥土の土産が出来た…って言うもの\(^o^)/

それにしても、映画全編に渡って好き勝手に撮ってますな〜( ´Д`)
ストーリーなんてのは、有っても無いに等しく。
観た観客が、勝手に解釈してくれるのを楽しんでいるかの様な感じですね。

映画の中にこんな台詞が有りました。(正確では無い)

「誰が喜ぶの?」

「観客ですかね?」

画面に向かって俳優達が、目線をあちらこちらへと絶えず向ける。

おそらく撮影中に、「こっちからこっちへ目線をくれる!」や…。

「ここでキスして!」 「ここで裸で寝転んで!」等。

結構、適当に指示を出し。それを編集の際に、意味ありげなショットをモンタージュしては。楽しんでいる様な節が窺われる作品でした。

以前ジャック・ロジェの、『アデュー・フイリピーヌ』や『オルエットの方へ』『メーヌ・オセアン』を観た時に。「映画ってこんなに好き放題自由に撮っても良いんだ〜」…と思わせてくれて、不思議な感動を味わった事が有ったのを思い出した。
それくらいに、この作品も自由に撮ってますね。
但しジャック・ロジェの作品には、突き抜けた開放感に満ち溢れていましたが。残念ながら、それらには足りていないとは感じますけども…。

色々と意味を求めて鑑賞すると、直ぐに挫折します。ここはただ単に、画面を見つめては。ショットや、画面構成の美しさを堪能するのがベストな鑑賞方法かと思いますね。

ミッシェル・ロンスデールとジャン=ルイ・トランティニャンも若〜け〜(笑)

イザベル・ユペール…。

思った程には変わってねぇ〜!逆の意味で脅威٩( ᐛ )و

2019年2月19日 キネマ旬報シアター/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン

4.0とても良い映画

2019年1月18日
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鑑賞方法:映画館

*『アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ』 4/6本目。

主演の女優さんが綺麗…衣装がスケスケ…そんなモチベーションで見続けたが、寝落ちすること数回…

…いい映画ですよ(笑)

*結局、全6本制覇出来なかった…残念!😢

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stoneage

3.5小悪魔

2019年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

行き先の分からないストーリーと意味ありげだけどずれてる効果音。
”半分青い”の元住吉監督が描くカタツムリの映画を思い浮かべながら見ていた。誰でも動画を扱える昨今、こういう作品は興行映画としては出てこないんでしょうね。

アニセーアルビナさんが亡くなっていたのを今日知った。
”フレンズ”が大ヒットした頃は完全にアイドルでした。残念。

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HigeKobo

3.0美しい

2018年12月13日
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知的

難しい

赤色が効果的に使われていますね。
ガラスの破片が赤い液体と相まって血を連想させ、赤い絵具が白い壁に映える。
女性の裸体が艶かしく、赤と融合することで快楽を表現している。

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ちゆう

3.5叶恭子?

2018年11月30日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

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いぱねま

4.0あどけなさと官能

2018年11月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

【 アラン・ロブ=グリエ監督、1974年発表 】

少女アリスは同居人ノラ殺しの容疑者として逮捕されてしまう。というのも、2人で退廃的な遊戯に興じている最中に起こったからだ。検証のため、アリスはノラ似の女弁護士とともに現場再現を行うこととなる。

劇中、アリスが 溢れる快楽を抑えきれず滑り落ちてゆく と述べるとおり序幕から官能の世界がスクリーンに映し出される。にもかかわらず、いやらしさは感じず、むしろ絵画のよう。

割れたガラス、玉子、海岸、海辺に打ち捨てられたベット、地下牢獄、拷問、赤の絵具、血……などイメージがとめどなく登場し、妄想との境界を曖昧にしてゆく手法はこの監督らしい。

また、アリスのあどけないファムファタールっぷりがエロティックさに拍車をかけている。とても美しい世界を堪能できる。

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ゆうれい
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