嘘をつく男のレビュー・感想・評価
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嘘つきの終わりなき迷宮
アラン・ロブ=グリエ作品には、理屈とか辻褄の追求を元々諦めているので、退屈や苦痛を感じることなく見ることができた。
主要人物(レジスタンスの二人、妻、妹、メイド)や舞台(森、カフェ、館)などの基本的要素は一貫しているので追っかけやすい。
ただ勝手なもので、館の女たちとの絡みや脱走などシーケンスに変化はあるものの、村内での限られた空間とモノクロ映像の反復に、今度は閉塞感が生まれてくる。わがままではあるのだが、ある時点までくると、「突拍子もない方向に弾けてほしい」という感覚にかられてしまう。
このあたりは、ボルヘスの原作がベースということなので仕方がないのかもしれないが。
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寝た
期待したいたものと違っていた
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