峠 最後のサムライのレビュー・感想・評価
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役所広司だからできた武士の重み
原作未読。あっという間の114分でした。私は佐幕派の武士が好きなので、感情移入しやすかったです。物語全体に武士の重みを感じました。役所さんの演技が際立ちます。
ただ、この人は誰の役なのか、分からない人が何人かいました。字幕で説明を入れると良かったと思います。あと、終盤があっさりしすぎで、盛り上がりに欠けました。
とはいえ、嘆願書の場面は川井継之助の信念と民への思いやりを感じ、見ごたえありました。戦でも、なかなかの戦略を発揮します。
観る価値のある本格派時代劇であることは、間違いないです。
継之助の良さ分からんだろうね
原作は上、中、下とあり、今回はほぼ下巻の部分にあたります。確かに下巻はクライマックスにあたり一番面白い所なのですが、それは上、中があってこそのモノであり、下巻だけだと今一つ坂本龍馬と並び称された河井継之助の良さは伝わりません。
この映画だけ見た人は、ただ西軍が西から攻めてきて、「ちょっと待ってくれ話し合おう
」と和平交渉するが決裂したので、徳川幕府に恩義がある以上仕方ないから迎え討とうとしたが、やはり戦力に勝る西軍を抑える事が出来なかった。と言う短絡的な話で終わってしまったのではないでしょうか?
実はこの話は上記の、「ちょっと待ってくれ話し合おう」と言う所と、徳川幕府に恩義があるという武士道の所、あと主人公の人間性や先見の明がある所、ここがポイントなんでが、2時間もない枠ではそれらを描くまでは流石に無理があり、最新のガトリング砲はあるもののそれも使い切れず、それ以外は制服を見ても西軍の方が洗練されていて、勝てる見込みのない戦をそのまま負けてしまっただけになってしまった感があります。公開までに結構時間がかかりましたが残念ながら中途半端に終わってしまった、いくら役所広司が名優でも演じきる事は難しいでしょう。
私は上、中も原作を読みました、これは3時間近くの大作になるんだろうなと思っていました。もう少し時間をかけても何とかならなかったのかなと思いました。
サムライとは
河合継之助がどんな侍だったのか?の興味で鑑賞
信念があったのでしょうが、それで出来る事とできないことが・・・・
結局、取り持つだけ主張の小国では何もできなかった
何が起こるか期待していましたが、相手の油断をついての作戦があっただけ?
予告で啖呵をきっていたサムライについては、新しいことは分からなかったです
輿に乗って行く指揮官では・・・
出演者に免じで加点!
侍の魂に泣いた
高校では世界史地理選択で、日本史には疎くこの時代には詳しくなかったのだが、十分楽しめた。そして、このような歴史があったことに胸を打たれた。
時代の波に抗うことのできない人間の無力さと、運命を受け入れつつも必死で生き抜いた当時の人々の力強さに、己の小ささを恥じずには居られなかった。
ごめんなさい
最初の方で、これはつまらない、と感じてしまい、意識が遠のきました。気が付くと、既に戦争に突入するところ(ヤバいっ💦)。という訳で、AKIRAさんや吉岡秀隆さん、大殿を拝見してません。
刀での斬り合いも全く観てません。 鉄砲の撃ちあいばっかりで。でもあれ、見せる角度のせいか、すごく至近距離で少人数が互いに鉄砲を構えてて、これなら剣の達人が一気にやっつけた方がいいんじゃないの?とか思いました。すみません、それだけです。
見たい訳ではなかったけど役所さんが出てたからふらっと。 じじいが撮...
見たい訳ではなかったけど役所さんが出てたからふらっと。
じじいが撮った映画だな、
途中で思ったよ。
実際そうだったよ。
ガトリング砲。笑ったわ。
通販で買ったんかゆうぐらいの名前負け。
武士の覚悟
大政奉還により、260年余り続いた時代が終わり、世は戦乱へ。そんな中、中立の立場を取ろうとした長岡藩の河井継之助だったが、西軍への交渉が決裂し遂に・・・と言った物語。
継之助と周りの人々とのやり取りを中心に、始まってしまった闘いをちょくちょく挟みながら物語は進んで行く。
実はワタクシ、日本史はからっきしダメで、小学6年生にも普通に負ける自信があるくらい全然知らないのですw
そんなワタクシ、付け焼き刃的に予習をしつつも、楽しめるか一抹の不安を胸に鑑賞。
大まかには理解しつつも、やはり細かくはわからない部分が多く・・・
とくに前半は1つ1つのシーンが長く、やや冗長に感じてしまい・・・
しかしそれでも、役所広司さん、松たか子さんにこういう役やらせたら抜群ですね。
歴史の云々は理解しきっていなくとも、命を顧みない武士の覚悟、そしてその妻の強さがひしひしと伝わってくる。
内戦程哀しいものは無いと思いつつも、この歴史が今日の(とりあえず)平和な日本を作ってきたわけですからね。
そして何より、ワタクシも平和主義者(継之助はそれとはちょっと違うかもだけど)で、人と争うことが好きでなく、口論するくらいなら・・・と押し黙ってしまうこともしばしば。
しかし、本意ではないとはいえ、自分の求める未来を勝ち取ろうと闘うことを選んだ継之助を見て、武士ではなくとも、ワタクシもひとつ覚悟をしっかり持って生きていきたいと思えた作品だった。
戦争と平和について考えさせられるが、映画としては盛り上がりに欠ける
圧倒的な戦力を有し、戦えば必ず勝てると思っている相手に対して、いかに平和を訴えても、戦争を回避することは難しいということがよく分かる。いやがおうにも、現在のロシアとウクライナの状況がダブってくる。
平和が維持できない以上、あとは、戦うか降伏するかの二択となるが、この映画の場合、降伏して「理不尽」や「不本意」を受け入れるよりも、「名誉」や「誇り」のために戦うという道が選ばれる。しかし、映画でも描かれているように、戦争の犠牲となるのは、いつでも無力な民衆(市民たち)なのである。
果たして、戦うという選択は正しかったのか?簡単に答えを出すことはできないが、こうして、小説になったり、映画になったりして、後世に語り継がれているのは、大抵、戦うことを選び、戦場で散っていった人々である。
その点、主役の役所広司は、かつて、同じ長岡の出身で、同じように開戦に反対しながらも戦闘の指揮を執ることとなった山本五十六も演じている。役所が意識して演じたのかどうかは分からないが、河井継之助と山本五十六がダブって見えてしまったのは、私だけだろうか?
ドキュメンタリー映画に近いような・・・
司馬遼太郎が好きで「峠」も読んでいますが、映画では河井継之助については役所広司のイメージが残ったのみで、河井継之助自身がなぜ中立に拘る思想に至ったのかと思想的な背景とか長岡藩と薩長の間の不条理に苦しむ姿とか心の葛藤の掘り下げが弱く、表面的な歴史の事実に基づいて映画が進んで行くドキュメンタリーの印象でした。
もっと映画で感動できると楽しみにしていたので少し残念でした。
役者と原作が勿体無い作品
河井継之助の描き方が凡庸で時代の不条理感が伝わらず残念。
監督脚本の技量だろう。
司馬遼太郎の原作を読んてこの映画を見たらガッカリするしかない。
官軍との交渉のその後も描かず残念な作品としか言えない。
山本学がセリフが全く無い老人役のはどうなの?
井川比佐志の元気な姿が見れて良かった。
単なる英雄の人生ダイジェスト版みたい。 ドキュメンタリーじゃないんだから、もう一捻り欲しい。
司馬遼太郎の峠
書籍は上中下全3巻
1221ページの超大作である
これを丁寧に画けばおそらく大河ドラマになってしまう
逆にそこまで丁寧に画かないと河井継之助の非凡さは理解されないのではないかという鑑賞前の懸念が的中してしまった
彼を知らない人が本作を観たら、単なる根性論、精神論ゴリゴリのわからず屋の親父で領民のことを考えないエゴイストにしか見えなかったんじゃないかと思う
特に映画の後半はただ死ぬ準備を、自分が死ぬことの意味をとくとくと解説しながら、黄昏れていく姿はとても英雄とは言えない
この映画は、「峠」じゃなくて「河井継之助、最期の○日間」って感じです。
河合継之助の生き様
・信念を貫く強さ
・見聞が広く先を見ている。
・自分のことより民のことを第一に考える。
・個性を大切にする価値観
など、
そんな主人公の河合継之助の生き様に憧れを抱きました。
役所広司さんの演技、さすが素晴らしかったです。
松たか子さん、芳根京子さんの和服姿が美しかった。
どのようなリーダーだったのだろうか
予告やテレビで紹介されていたのを見て、かなり気になり鑑賞。
新潟の長岡藩という小さな藩が、新政府軍に対し、どのように戦ったのか、
そしてどのような采配をふるったのか、と期待したのだが・・・
正直、さっぱりわからなかった。
戦争にならないよう交渉したのはわかったが、尽力した感もなく。
いざ戦いになってどのように抵抗したのか、ってガトリング砲だけじゃ。。。
どのような、どれだけ優れたリーダーだったのか、
そして、最後のサムライと言われる所以もいまいちわからかった。
原作は上中下の3巻、かなりの大作。
おそらく、時間の都合上、いろいろカットされた結果なのか。
期待外れ、ちょっと残念だった。
唯一、夜な夜な沼を渡ったところだけ、ちょっとウケた。
??
役所広司は上手だし、迫力があったが、なんだろうか、僕が知ってる河井継之助にははまらなかった。
侍って、なんだろうか。
殿様に従って、命を落とすことなのか?
ほとんど年配の人しかいなかったけど、若い人に見て、考えてほしいと思うけど、興味がないのが残念だ。
曲がったことのない、一本筋の通った、忠義の男としては立派で尊敬できる人だ。
役所広司の存在感はすごい
徳川慶喜の大政奉還によって、260年余りの江戸時代が終わり、越後長岡藩牧野家家臣・河井継之助は幕府側、官軍側のどちらにも属することなく、越後長岡藩の中立と独立を目指していた。しかし、官軍側への提案は却下され、戦わざるを得なくなり、負けて死んだ、という話。
河井継之助を知らない不勉強な状態で観賞したからか、全く入り込めなかった。
坂本龍馬に並ぶうんぬん、なんて予告でやってるが、特に日本をどうしようと動いた様子もなく、どこを坂本龍馬と比べてるのかもわからなかった。
役所広司の圧倒的な存在感はさすがだったが。
沼を渡って一旦は長岡城を奪い返したところがクライマックスだったかも。
田中民の竹藪で真剣を持つシーンは何だったのだろう?
イマイチだった。
芳根京子の着物姿は美しかった。
松たか子さんが 美し過ぎます。所作もですが。
ロシアとウクライナの戦いを 思い出しました。
圧倒的な戦力に 知恵と度胸で立ち向かう。
(`⌒´)oエイ(`⌒´)oエイ(`○´)ノオー!!
哲学者バイロンも 言ってます。
「人は負けるとわかっていても 戦わねばならぬ時がある」
散り際の美学も また良し。
昔の人は 日本の将来を見ていました。
今の人は 目先の利益しか 見ていない気がします。
命は 未来のために使いたいものです。
「峠を越えて軍国化」と言う歴史の話
ロシアがウクライナへの一方的な武力侵攻を行っている、この時期にですよ。まぁ、何と言うタイミングで公開された事かと言うのが、まずはあります。
正直に言うと、幕末から明治維新にかけての歴史に関して、あまり詳しい知識がありません。と言うか、この時代、詳しい人多すぎですw
それでも北越戦争や小地谷談判くらいは知ってるし、岩村精一郎(後の高俊)の横柄無能な評判くらいは聞きかじり程度には知っている。要するに、戊辰戦争の中では、比較的広く知られているエピソードです。
話し合いで武力衝突を回避できる可能性はある。ただし、侵攻・討伐・懲罰を目的とする軍との話し合いなど意味をなさない、と言うのもある訳で。その、多くの事例の一つが、わが国では小地谷談判です。「多勢に無勢」の言葉通り。ガトリング一門あったところで、領土領民を守れるはずも無く。
明治維新には「たられば」多過ぎ。と言うか、「たらればを考える人多過ぎ」。なんで、ここでは、その手の話は止めときます。
いずれにしても、高齢者が大好きそうな幕末・明治維新もので司馬遼太郎です。一本の劇場用映画としては、昨年の土方歳三ネタと同程度のクオリティじゃないかと思います。お客さんの年齢層は、かなり高めだし、そういう映画でした。最後は石川さゆりさんだしねw
あ。そうだ。
この頃、欧州は日本で、誰かれなく武器を売りつけてるわけです。要するに、両軍を軍事支援しながら、ちゃっかり儲けて、あわよくば両者とも弱体化せよと。ロシアとウクライナを取り巻く状況、NATO側の軍事支援のあれこれを眺めるときに、そういう視点を持って見ると、見方が変わるかも知れません。
観る人それぞれです
久しぶりに開始五分で帰りたくなった。現代語で理想論を説明くさく、スラスラ述べられるとなんか冷めてしまったよ。本当に独立求めてたの?
結局映画の大半は戦争になってしまったし、倒幕派は悪、たとえ死ぬとしても、忠義を尽くすと言われても似たような映画は沢山ある。何より戦争シーンに迫力が足りない気がした。お付きの人の忠義の方が感動したよ。河井さんはもっと傑物だったはずなのに、魅力が伝わりきらず。(個人的な感想です。役所さんは安定の演技です)
歳三は剣に忠義を尽くした。継之助が尽くしたものとは?
原作は30年以上前に読んだきりなので、ほとんど覚えていません。
なので、映画だけの印象ですが、たぶん色んなものが『描き切れていない』。
開明的な発想から生まれた民を苦しめないための中立論、その論旨が理解できない官軍、徳川への恩義、主君への忠誠。相反するような戦略をどう両立させようとして、どう挫折したのか。その過程が描かれることなく、士道を貫く(ということは、すなわち、この時流の中では死ぬことを意味する)決断をしたのは、映画的には唐突感のほうが強くて、感情の動きについていくのが難しかった。
『燃えよ剣』の土方歳三が、極めてシンプルに剣に生きたのと比較すると、思想としての武士道とかサムライらしさというのは、どうしても分かりづらくなる。個人で貫くことができても、組織のリーダーとして集団としてのサムライを具現化するというのも無理があります。そもそも集団としてのサムライなんて概念が浮かばない。
この映画から分かったこと、それは河合継之助が不運だったのは、彼を容易ならざる人物であると見抜くことのできる官軍側のリーダーに出会えなかったこと。
同じ土佐でも、もし板垣退助あたりがいたらどうなっていたのか。何も変わらなかったかもしれないけれど、気になりますね。
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