「義と御恩」峠 最後のサムライ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
義と御恩
自らの死と引き換えに遺したいもの、ありますか?。
いちいちニュースにならない程に、クニの都合で、ヒトの死が溢れています。ヒトの都合は一切、考慮無し。そこに大義があれば、認めますのか?。喜んで死ねますか?。
私、イヤなんですけど…。
当然ですが、歴史は勝者が綴ります。継さんみたいな立ち位置は、時流に逆らう頑迷な輩扱いされます。でもだからこそ、そこのみにて光輝くものが、あるわけで…。
私、継さんのすべてには、賛同しません。でも、継さんみたいな人がもう少しいたら、世界は、もう少しマシになっていたような気もします。武力を用いて仲介を成す。武力を用いて他者を屈服させるより、マシな世界。つまり、武を和平に用いる。夢みたいな話ですが、そんな理想に、ブレること無く邁進する。武士の一分を見た思いです。
どうでもいい感想ですけど、継さんのラストショット、「乱」の、仲代達矢に似てません?。師匠に捧げるオマージュか?。あるいは挑戦状か?。ちょっと気になりました。
「山本五十六」
生まれ変わりかと思いましたよ。確か、五十六さん、長岡の人だし。武を用いて、講和を模索するし。どっちの映画も、役所広司だし。
「峠」をご覧の方、全員もれなくオススメです。余力のある方は、そのまま「日本のいちばん長い日」までお進みください。見てはいけない何かが、見えてきそうになります。
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