劇場公開日 2022年6月17日

  • 予告編を見る

「義と御恩」峠 最後のサムライ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0義と御恩

2022年6月21日
スマートフォンから投稿

 自らの死と引き換えに遺したいもの、ありますか?。

 いちいちニュースにならない程に、クニの都合で、ヒトの死が溢れています。ヒトの都合は一切、考慮無し。そこに大義があれば、認めますのか?。喜んで死ねますか?。
 私、イヤなんですけど…。

 当然ですが、歴史は勝者が綴ります。継さんみたいな立ち位置は、時流に逆らう頑迷な輩扱いされます。でもだからこそ、そこのみにて光輝くものが、あるわけで…。
 私、継さんのすべてには、賛同しません。でも、継さんみたいな人がもう少しいたら、世界は、もう少しマシになっていたような気もします。武力を用いて仲介を成す。武力を用いて他者を屈服させるより、マシな世界。つまり、武を和平に用いる。夢みたいな話ですが、そんな理想に、ブレること無く邁進する。武士の一分を見た思いです。

 どうでもいい感想ですけど、継さんのラストショット、「乱」の、仲代達矢に似てません?。師匠に捧げるオマージュか?。あるいは挑戦状か?。ちょっと気になりました。

「山本五十六」
 生まれ変わりかと思いましたよ。確か、五十六さん、長岡の人だし。武を用いて、講和を模索するし。どっちの映画も、役所広司だし。
 「峠」をご覧の方、全員もれなくオススメです。余力のある方は、そのまま「日本のいちばん長い日」までお進みください。見てはいけない何かが、見えてきそうになります。

機動戦士・チャングム
たけ爺さんさんのコメント
2022年7月10日

 高野五十六、同じ家老職の山本帯刀の家に養子に入り、山本五十六と名乗る様になります。
連合艦隊司令長官 山本五十六、その人です。

たけ爺さん