「「峠を越えて軍国化」と言う歴史の話」峠 最後のサムライ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
「峠を越えて軍国化」と言う歴史の話
ロシアがウクライナへの一方的な武力侵攻を行っている、この時期にですよ。まぁ、何と言うタイミングで公開された事かと言うのが、まずはあります。
正直に言うと、幕末から明治維新にかけての歴史に関して、あまり詳しい知識がありません。と言うか、この時代、詳しい人多すぎですw
それでも北越戦争や小地谷談判くらいは知ってるし、岩村精一郎(後の高俊)の横柄無能な評判くらいは聞きかじり程度には知っている。要するに、戊辰戦争の中では、比較的広く知られているエピソードです。
話し合いで武力衝突を回避できる可能性はある。ただし、侵攻・討伐・懲罰を目的とする軍との話し合いなど意味をなさない、と言うのもある訳で。その、多くの事例の一つが、わが国では小地谷談判です。「多勢に無勢」の言葉通り。ガトリング一門あったところで、領土領民を守れるはずも無く。
明治維新には「たられば」多過ぎ。と言うか、「たらればを考える人多過ぎ」。なんで、ここでは、その手の話は止めときます。
いずれにしても、高齢者が大好きそうな幕末・明治維新もので司馬遼太郎です。一本の劇場用映画としては、昨年の土方歳三ネタと同程度のクオリティじゃないかと思います。お客さんの年齢層は、かなり高めだし、そういう映画でした。最後は石川さゆりさんだしねw
あ。そうだ。
この頃、欧州は日本で、誰かれなく武器を売りつけてるわけです。要するに、両軍を軍事支援しながら、ちゃっかり儲けて、あわよくば両者とも弱体化せよと。ロシアとウクライナを取り巻く状況、NATO側の軍事支援のあれこれを眺めるときに、そういう視点を持って見ると、見方が変わるかも知れません。