「予告篇で見せ場見せ過ぎ」峠 最後のサムライ 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
予告篇で見せ場見せ過ぎ
時代劇が好き、歴史小説が好き、黒澤映画が好き、役所広司が好き、松たか子が好きな私が、あの予告篇には全く惹かれることはなかった。
そして予告篇を超えるものではなかった。
なんなら安っぽい音楽や主題歌がない分、まだ予告篇の方がよかった。
冒頭の大政奉還、東出昌大は熱演してすごく力を入れたシーンなんだろうけど、要るのかな?
字幕とナレーションで説明して、その分の尺を主人公が進歩的な考えを持っていた背景などに使った方がよかったのじゃないかな。
大殿・仲代達也と役所広司との無名塾の師弟共演は感慨深いものがあった。
黒澤組スタッフが集結して作った集大成のような作品との評がありましたが、黒澤映画とは全く趣きを異にする作品。
画がきれいでないし、音楽2時間ドラマみたいだし、エキストラ下手だし、一流のスタッフ・キャストが揃ってもワクワクするところがほとんどなかったです。
黒澤映画未見の若い人たちは誤解しないでほしいです。
黒澤明は常に(当時の)時代を先取りし、社会性に富んだ、また血湧き肉躍る娯楽活劇を作っていたと思います。白黒時代の黒澤映画は本当に面白いです。
演歌きらいだったそうですしね。
役所広司さんはさすが。坂東龍太もよかった。
サムライはどうしてカタカナ表記にしたんだろう。
こんにちは。『関ヶ原』の時もそう思いましたが、原作が重きを置いている部分の表現が全部ナレーションで読み上げる訳には行かないし、さりとて全部を映像化したら、多分9~10時間ぐらいの尺に成っちゃうんだと思いますw。
で、結局「勘所」を割愛しちゃうから、引いて観た時に何だか「(原作の)上部だけなぞった様な作品」に成ってしまうのではと思いました。
司馬作品はそもそも、映像化にあまり向いていないんだと感じましたね。原作に惚れ込む気持ちは分かりますが…。
こんばんは、大政奉還は二条城?なのかもしれませんが歴史の教科書の絵と違い小さな狭い部屋で違和感。ヘタレ徳川慶喜の「言い訳じみた正当化」はおっしゃるとおりですね。長ゼリフは要らなかったカモですね。
😊