「絶妙」オペレーション・フィナーレ UNEmiさんの映画レビュー(感想・評価)
絶妙
演出のさじ加減が絶妙。
到底許せるものではないとしても、アイヒマンをただの狂人として描かなかったのが冴えてる。
命令だったから、国を守るためだった、言い訳はいくらでもできるのかもしれない。
それでも、自分の命と引き換えにしてでも、断わるべき命令だった(現代の日本人だからどうとでも言えるのかもしれないけど、それでも凶行だったとしか言えない)。
モサドチームそれぞれが抱える思いはサラッとしか出てこないけど、それでもずしんと来る。
ユダヤ人はなぜあんな立場に追い込まれてしまったのだろう。
日本人に核の怖さと悲しみが根付いているように、彼らにはホロコーストの苦しみが刻まれているのかもしれない。
21世紀において武力衝突など起きない(時代遅れだ)と思っていたのに、起きた。
またあんなアホなことを繰り返すのか。
誰かの命令で誰かが誰かを殺さなければいけないなんて、バカらしいにもほどがある。
いい加減にしてほしい。
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