いちごの唄のレビュー・感想・評価
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いちごの唄
自分の好きな人に大人になってから出逢ったらどんな気持ちになるかな。
そんな甘酸っぱい気持ちにさせてもらえる作品で良かったです。
中学生の頃に好きな女の子がいた。
でも、話す事も出来ずにただ相手の事を見てるだけで満足できた。
そんな事があった中学生の頃から大人になった主人公がその好きな女の子に出会った。
それまでが何でもないかのようにその子と普通に喋り、一緒にご飯を食べて、一緒に笑う。
なんか、そんな何気ない姿がとても愛おしいく思えた。
自分にも好きな子がいたけど、あの頃の様な甘酸っぱい気持ちになれていい作品に出会えたなって感じた。
小説を読んでから見たほうがより内容に入っていける様な気がしたかな。
でも、面白い作品で良かった!
「銀杏BOYZ」ファンの為の作品
小説は未読。ストーリー内容は青春映画といったほろ苦さを込めつつ、最後はトラウマをぬるっと乗り越えるハッピーエンドとなっている。
原作において、主人公があんなに情緒不安定というか、下手をすれば発達障害等の病的演出なのかは分らないが、始終その演技が心をザワつかせる。決して知恵遅れという訳では無いのだろうが、所謂『天衣無縫』、『天真爛漫』、『純真無垢』といった四字熟語をリアルに現わすとするとこういう人なのだという佇まいに、違和感しか感じないのである。勿論フィクションなのだから、ああいう人間を拵えるのも自由なのだが、如何せんそこにリアリティが伴わないので、というより、今まで生きてきた中でああいった人物が周りにいなかったので、そこに感情移入できる要素がまるでないのである。そして、件のバンド及び、峯田和伸氏のファンでも何でもないので、益々思い入れが薄くなる。あの主人公のピュアさを形作るもの、背景等は作品を通じて説明しているのだが、だからといって、ヒロインの出自や、友人の死亡事故等のあまりにも悲しく厳しい立ち位置とのミクスチャーがチグハグなように感じてしまう。例えば、解釈として、あの事故を境に、主人公が精神疾患を発症して、ああいった心身に陥ってしまったという事ならば理解も出来るし、家族の主人公に対する腫れ物を触るような優しさは腑に落ちるのだが、どうも元々の地がああいう変わった人物らしい。というのもプレイバックシーンでの学生時代のやり取りも、やはり同じようなイメージを抱く演出だからであるからだ。
ちょいちょい差し込まれるギャグシーンも、漫画的発想を醸し出しているのだが、それが益々映画の質を貶めているというか、安っぽく思えてしまう。度が過ぎたオーバーリアクションやコミカル、煩いぐらいの表情の変化、それはそのまま演劇で、舞台上で披露する内容なのではと思ってしまうのだが。
東北大震災のシーンが組み込まれていたり、千日紅=ストロベリーフィールズ=ビートルズといった細かいキーワードを散りばめたりと、バンドや楽曲所以のものが数多くあると思う(自分は解らないが)ので、多分ファンの人達は垂涎なのであろう。
別のアプローチで主人公の役作りであったら、別演出であったら、もっとドラマティックさが沸くと思うのは自分だけだろうか・・・ まぁ、或る意味父親譲りの怪演をやってのけた実力の片鱗をみせて貰ったと思ったほうがいいかもしれない。
追伸:カメオ出演しているエレキコミックは、どのシーンに出演していたかご存じの方、是非ともご教示願います。
ステキな映画です!
コウタの素直に真っ直ぐで、一生懸命な所が、
かっこよかった!!
あーちゃんの、辛い過去があっても、
逃げずに立ち向かうところがよかった。
コウタは、あーちゃんに片想いだけど、一生懸命恋をして、今を全力で生きて、楽しんでいた。
今を全力で生きる人だけが、人生を楽しむことができるんだなと、そう思いました。
そして、そんな人は、
その全力で生きた日々が思い出になり、
死ぬ時に、幸せな人生だったと思い出すことができるんだなと、思いました。
個人的には、
あーちゃん役の石橋静河さんと清原果耶ちゃんが
最高でした!!
残念な映画でした。
一つ評価できるのは、現在の主人公と中学生時代の主人公の配役が似せて配役しているくらいです。
あとは、世界観が理解出来ない事が多いです。主人公がチカと一緒にいた男を追いかけてわめきちらしていたが、えっなんで?って感じでした。普通あんな事しないでしょう。そもそも、シンジが亡くなった事故もチカは悪くありません。そこまで自分を悪者にしなくてもと思う。少しでもいいからチカにも過失があるように設定すべきです。
ビートルズもストロベリーフィールドも無理矢理突っ込んでるように思えました。
後、七夕感が全く感じられなかった。一年一度会う日がたまたま7月7日だっただけの事で終わってしまっています。
もちろん、理解できない世界観から感動するのも映画なんでしょうが、そこまでに至りませんでした。
古舘佑太郎と石橋静河と峯田和伸と一緒に夢の中
古舘佑太郎が後半に進むにつれ大人の表情に変わっていく様は見事。最初は、なんか見ている方が恥ずかしくなるくらいに永遠の少年のような演技でムズムズしていたが、でもこんな人いるよな、と不思議な好演。
そんな不安定さを正してくれる、映画を落ち着かせてくれる石橋静河の安定感は素晴らしい。石橋静河は間違いなく、これ以上ない適役。
ところどころ、銀杏boyz好きならニヤリとしてしまうネタが散りばめられていて、終始飽きさせない。あと、ひよっこ好きも一見の価値あり。
銀杏boyzの楽曲から作り上げられたこの映画は、美しくも儚くて、でも人それぞれの心の中で最後は完成させられる一作。
複雑なんだけど甘酸っぱい。
不器用だけどストレートな主人公と複雑な過去を抱えたヒロインとの恋愛物語。
主人公の古舘佑太郎さんの演技は、初めこそイライラしてしまうほどの不器用さとその演技ではあったが、後半に行くに従ってその演技がどんどん自分の中に入ってきたのを感じた。
主要な3人の間には色々と壮絶な物語があって、大人になってそれに無頓着な主人公と、久々にあったヒロインとの恋愛物語。主人公は昔の恋愛を甘酸っぱい思い出として記憶しているが、ヒロインはそうではなく(そこはシーンとしてあっただけ)、そのギャップがどんどん大きくなっていくが、昔の思い出に打ち勝つことで、幸せを掴み取る。そんなお話。
もう1人の人物がかなりのキーパーソンになるが、その演技が素晴らしく、今後伸びていく気しかしない。変な青春映画に出るくらいなら、こういう深い深い恋愛物語に出てくれた方がとても良いだろう。どうなるかは劇場で。
心が締め付けられるようなストーリーなのに、主人公の不器用さが笑顔を誘うし、涙も誘う。
それぞれみんな、色々と問題を抱えていて、それをひとつひとつ乗り越えて行く。最後の終わり方は、個人的には好きじゃなかったけれど、綺麗な終わり方で、後味はとても良い。(好きな終わり方だったら後味は悪い笑)
女の子をドーン!とシーンのメインに据え、静止画のような笑顔の描写が多いのは銀杏BOYZのジャケットのような雰囲気でとても好きだし、またその笑顔が美しくて主人公に入り込んでしまいそうになるシーンが多い。
また、主人公は基本的にストレートな気持ちをぶつけるのだが、後半になると考え込むシーンがあったりして、恋愛に関して成長する一面が見られるのもストーリーの浮き沈みがハッキリしていていいなぁと思った。
ただ、なんだか全てのシーンで間がおかしい。
不器用さ、を表していたのだと思うけれど、多すぎるし、主人公だけではなく全体的に間がおかしかったので、いいストーリーなのに間延びしてせっかくのメリハリがなくなってしまった気がする。
あと!有名女優、俳優使いすぎ!笑
こんなにしっとりとした映画なんだから、そこでピークを立たせるようなことをしない方が絶対いい…
蒔田彩珠は至高。彼女はどこで出てくるのだろう!と期待してみていたけれど、いや、もう鳥肌モノ。
登場シーンの美しさはなんとも言い換えれなかった。
2度目のシーンでも、最近よく見る笑顔で、シーンこそ少ないものの、相変わらずのインパクトだった。
明日は七夕。ストーリーでも大きく扱われてる。
そんな時に映画公開、舞台挨拶。
なんか全てが綺麗。
環七、高円寺、ストロベリー・フィールズ
昔、田舎で好きだった子に、偶然、遠く遠く離れた高円寺で、それも七夕に出会えたら、それはそれは嬉しいに違いない。
物語の背景は切ないが、この若者たちはきっと乗り越えて成長するだろうと予感させてくれる。
雨の七夕で天の川の見えなこともある。
千日の心は土砂降りだったのかもしれない。
でも、きっと雨は上がる。
また、七夕はやってくる。
千日も再び歩き出す時が来る。
コウタのカレンダーには、また「×」が、付いていた。
また、会おうと約束したのだ。
七夕はまた動き出した。
ストロベリー・フィールズのコウタと千日の屈託のない笑顔は、弾けるようで、全てを包み込むようで、うまく言い表すには言葉が足りないと感じるほどだ。
はじめは、二人の少しぎこちない笑顔が、画面いっぱいいっぱいの笑顔になっていた。
特に、千日の笑う顔の表情は大きく変わった。
そして、いつの間にか、自分も笑い顔になっていた。
僕は環七、高円寺界隈に昔、住んでたことがある。
イギリスにも住んでたことがあって、リバプールのストロベリーフィールズを訪れたこともある。
もちろん、ビートルズ好きだ。
そんなこんなで、
いちごの唄も、環七、高円寺、ストロベリーフィールズも全部まとめて…フォーエヴァーだ。
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