「高橋竹山という人物を収め尽くした意義ある記録」津軽のカマリ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
高橋竹山という人物を収め尽くした意義ある記録
正直、個人的な感覚では三味線の音色だけでは感傷的になることはできない。けれども、それでしか生きていくことができない真の芸人の一生が表現されていた。
脂ののった演奏、生きるために絞り出した演奏、死の間際まで拙く弾き続けた演奏、それら全部をこの作品だけで聴くことができる。
今は亡き人物の記録、しかも全国各地渡り歩いた苦労人を語る上で、二代目とか所縁の人物が色々と必要になるのは仕方がないにしても、それら説明的なところすべてが邪魔に思えてしまうぐらいに、高橋竹山という人物が凄まじすぎた。
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