「画家の真価とは・・」ナチスの愛したフェルメール odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
画家の真価とは・・
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フェルメールの贋作画家として有名になったハン・ファン・メーヘレンの波乱の半生、何故彼がフェルメールの贋作を描いたのかの経緯に迫るのだが内容は人妻に横恋慕するメロドラマ調。
売れない乍らもそこそこ人気のあった画家のメーヘレンは資産家でフェルメール鑑定の権威アブラハム・ブレディウス教授の妻で女優のヨーランカに横恋慕した為に教授にぼろくそに酷評され画家生命を潰されてしまう、妻は息子を連れて出て行ってしまい奈落の底にという展開。
失意のメーヘレンは友人の画商テオと組んでブレディウスに贋作のフェルメールを掴ませる復讐に出る・・。
冒頭で「事実に限りなく近い物語」とクレジットされましたが調べてみると、ヨーランカのモデル、ヨハンナ テレジア エルレマンスの元夫は美術評論家のキャロル・ボーアでブレディウス教授の妻ではありませんので彼女を巡る確執で人生が拗れていった訳では無さそうです。
それはそれとして映画ですから男女関係のしがらみを入れた方が妙に納得できてしまうから面白い。アートが主題なので脱ぎやすかったのかヌードシーンの露骨さにも驚き。
贋作と言っても複写した訳でなくメーヘレンの創作ですから腕は確かなのでしょう、芸術性ばかりか年代偽装に樹脂で固めたりと科学的にも卓越した研究家でしたね。
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