「2つの短編の融合」楽園(2019) アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
2つの短編の融合
12年前の少女誘拐事件は未解決のまま、直前まで一緒にいて、ケンカしたままY路地で別れたつむぎは、大人になってもそのことを引きずっている。それなのに行方不明になったあいかのおじいちゃんのつむぎに対する態度はちょっと酷い。つむぎに罪は無いのに可哀想。
12年後に起きた行方不明の事件、1人の想像の言葉から豪士が疑われ、アパートに勝手に入られ(不法侵入じゃん!)そこへ豪士が帰宅、あの状態なら何もしてなくても逃げたくなるだろう。逃げるから余計疑われるのだが、トラウマのある豪士はパニックになってあんな行動に。
少女は結局見つかって完全に濡れ衣。豪士に同情してしまう。
でも12年前の犯人はやはり豪士なのか、つむぎが東京で見かけた、あいかと呼ばれていた若い娘は?
善次郎の村八分も酷い話で同情してしまうが殺人を犯していい理由にはならない。
ちょっとどうでもいい疑問、久子は両親と行くはずだった温泉に善次郎と行ったけど、いきなり混浴?両親とも混浴の予定だった?まさかね!
原作は読んでいないのでわからないけど、もともと短編の別の話とのこと。12年前の誘拐事件から上手いこと融合させていてひとつの話につながっている。その辺りは面白いし、
綾野剛のオドオドした暗い感じ、上手いなぁと感心❗️
作品では事件の真相を明確化していません。
しかし最後のところで綾野剛が泣きながらバンから飛び出し、リサイクル商品を川に投げ込もうとします。
これが意味するのは、彼の母は、リサイクルの仕事を柄本明からもらうために彼に抱かれ、綾野剛はそれを目撃したのだと思います。
彼らは日本の過疎化した村で不憫な扱いを受ける弱きものです。
綾野剛はおそらくそれが動機で事件を起こしたのだと思います。
この作品は今も日本各地に残る排他主義を描いたものだと思いました。
幼い頃の杉咲花は、被害者の女児から些細な意地悪を受けたことで嘘の証言をします。
それが一体どういうことなのか知りもしないのです。
Uターンして戻ってきた佐藤浩市は、最終的に無視されます。
部落主義… 日本の各地に残る闇を描いた作品だと思いました。
今晩は
分かりにくくてすいません。
今日、「刈谷日劇」で、2作観ましたよ。(臀部痛かったですが・・。椅子変えてくれないかなあ・・。)
特にリクエストしていた映画は、沁みました・・。
では、又。
おはようございます。
何だか、お久しぶりですね。
”綾野剛のオドオドした暗い感じ、上手いなぁと感心❗️”
本当に凄い役者さんになりましたね。(デビュー当時から結構見てます。)
苦労している邦画界を牽引して貰いたいですね。
今日、リクエストが叶った?作品を観に、KNに行って来ますよ・・。