「鬱映画」楽園(2019) ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
鬱映画
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こういう、裏も表もある役は柄本明さん、うまい。いや、裏表ではなくて独自のエゴで生きてる老人という役なんだけど。で、清濁併せ呑む感じの田舎のいいおじいさん。
とにかく生きていくのが嫌になるようなストーリー。
差別されるフィリピン人親子。
ちょっとした行き違いで村八分にされるUターンの男。
最後に一緒にいたために、被害者家族から責められ自分を責め続けている少女。
皆、集落の空気から疎外され居場所がないし救いもない。
杉咲花の演じる紡は、人を信じられない世界は嫌だと言い、憎しみを持ったとしても抱えて生きていく!と宣言するが、
いやいや病気の同級生、パンクさせるような卑怯なストーカーやん。アレ、救いにはならんやろう、とつっこみたくなったラスト。
この人の世は、生きていくのは、地獄やな。天国はあの世にしかないということか
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