「紡の覚悟」楽園(2019) ゆたさんの映画レビュー(感想・評価)
紡の覚悟
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楽園。誰かがその言葉を口にする度、怖さを感じました。
さりげなく描かれた人が減っていく地域の描写もリアルで良かったです。
成り手が減っていく中で、東京に出てる紡に声をかけるくだり、半ば強制的にやらされて、やりたくなくて練習がおろそかになる子どもたちの描写。毎年の祭りを成り立たせなくてはいけない地域にとっては一つの大きな課題です。
最後まで犯人が曖昧なままに終わるのは、“わからなくてもいい。それでも生きる。”と決意した紡の覚悟の、それがいかに大変なことかを、観たひとに感じてもらうためなのでしょうか。
あとで綾野さんの試写会でのコメント記事を読んだら、エンドロールで上白石さんの歌が流れて救われたというようなことを話されてました。まさに私もそんな感覚でした。
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